ジュラバドの物語

原神

hoyolabに投稿済み

ジュラバドの物語

画像が多くなるような記事はこんな感じでhoyolabに貼ってく方がいいでしょうね。こういうのは継続して投稿していかないと見てもらえないので努力が必要。まずはいいね6つからのスタート。

本記事の目的

本記事の目的は、砂漠に点在する資料を整理し、ジュラバドの成立から滅亡までを通史的に整理することです。長文になってしまったので、色ついてるところだけ見ればなんとなく輪郭はつかめると思います。

基本的には、リルパァールの発言と聖遺物テキスト、オアシスに点在していた石板と石碑、オベリスク等を中心に、「シェロイとシリンの物語」で足りないところを補う形でまとめました。最初は要約するつもりだったのですが、せっかく整理したので全部載せちゃいました。

世界任務「ビルキースの哀歌」、世界任務「過ぎ去りし終末」、プライマルオベリスク、無名の石碑のネタバレが含まれているのでご注意ください。

0 ジンニーと赤砂の王の契約

ジンニーは花の女主人(花神)の眷属でした。災厄が訪れ、楽園は崩れ去り、花神は消えました。その後ジンニーたちは、アフマルに真名を献上し、彼の僕となった。彼は「我々のために永遠の伴侶、我らがを取り戻す」ことを約束した(「ビルキースの哀歌」)。

1 ジュラバドの成立―オルマズドの治世

オルマズドは、羊飼いだったのですが、キングデシェレトの恩寵によって兄弟と民の力を合わせて暴君のフヴァストラを倒しました。キングデシェレトは月娘の城アイ・ハヌムから大ジンニー(リルパァール)を遣わし、国を建設して砂漠を流浪する民を集めるのを手伝いました(無名の石碑・5)

赤砂の王(キングデシェレト)は伴侶(花神)が逝去した後、ジンニーを使者にして凡人と秘密の契約を結んだ。そして、オルマズドは、睡蓮から生まれたリルパァールと愛し合った(「諸王の都の始まり」)。

オルマズドは砂漠に新たな秩序をもたらし、砂海のちっぽけな世界から奴隷制を解放してくれると思っていたが、彼はリルパァールを失望させた。そして、父と子三代にわたり、罰を下した(無名の石碑・6)

「流砂の嗣君の遺宝」には同様のことが少し詳しく書かれています。オルマズドは奴隷制を「統治の慣例」だと考えて、リルパァールの忠告を受け入れませんでした。

リルパァールは世界任務においても、オルマズドのことを「虚栄」と「利己心」に惑わされた人間だと評していました。

そして、これらはリルファル(リルパァール)の3つの予言と3つの忠告として語られています(「シェロイとシリンの物語」・第1巻)

ある呪われた夜、オズマルドシャー王とその跡継ぎ三百人が一夜にして**だ。マザンダランオアシスの術死、ファッラーヒーンの奴隷が、サソリの毒を入れたと物語には記されています(「シェロイとシリンの物語」・第2巻)。

ジェイドが聞いた話では、オズマルドの一家全員を蜂蜜で溺死させたとされています(「ビルキースの哀歌」)。

リルパァールはこの点について、謀殺したことを認めています。彼女は「蜜の極刑」と表現しています。

そして、オルマズドの治世は終わり、キスラがその地位を継ぐことになります。

2 発展と衰退―キスラ(パーヴェズラヴァン)の治世

⑴ 奴隷制の廃止、宮殿の建設、農地の造成

彼は奴隷制廃止の宣言をしました(うっすらと読み取れる銘文)。これをどの時点で行ったかについては不明です。オルマズドの死後、リルパァールの忠告を受け入れ行った、構造体による農地造成がうまくいき国が豊かになったため廃止した、農奴より工場労働者の需要が高まったなど色々な理由が考えられます。ただ宣言するのとそれが実際に遵守されていたかどうかは別です。

奴隷を持つことを禁止する。パーヴェズラヴァン陛下は既にすべての不平等な奴隷契約を解除し、*の奴隷主の特権を廃止した。今後は貴貧富にかかわらず、自らの力で生活すべきである(「雇用規則」)。

あえてこのようなことを念を押して書かれているということはそれに違反する状況が生じていたということも考えられます。そして、滅亡の場面においても奴隷と主人が出てきます。滅亡の場面と「黄銅の仮面」の教えの「奴隷」と「主人」は比喩のようにも思えますがよくわかりません。

リルパァールは「奴隷の廃止は、奴隷を果てしない残虐の中で奴役することの始まりである…奴隷は飢えをしのげるという小さな恩恵を剥奪された」と言っています。「残虐の中で奴役」というのは工場労働のことを指していると思います。オルマズドのときに奴隷の廃止を望んでいたのにこう言うのは矛盾のようにも感じますが、奴隷制をただの慣例だと考えてまともに向き合わなかった彼が「理想の王」としての器がなかったことに失望したのだと考えれば辻褄は合います。「彼は儚い凡人の諸王と何ら変わらなかった……征服と**の迷夢を歩き、流砂を礎に宮殿を建てた」と言っています。また、「ジンニーの愛から逃げた」「裏切りの代償」とも言われてます。

話はそれてしまいましたが上述のように、キスラは奴隷制を廃止しました。機械で宮殿を作り、キングデシェレトが作った灌漑設備を用いて農地を豊かにした。しかし、リルパァールはこの時点でも、罰を忘れてはいませんでした。(無名の石碑・1)。

統治の初期は比較的うまくいっていたようで、その治世を賛美する記述もあります(うっすらと読み取れる銘文)。

ティナル人のトゥライトゥーラ、月娘の城、サムード人のサレハなど周辺諸国も、ジュラバドに対して年貢を納めていました(うっすらと読み取れる銘文)。アフマルの庇護の下、ジュラバドは発展していきました。

⑵ 騎兵将軍・高職議会・貴族・神官

「ジュラバドの古事」

ジュラバドでは次第にオアシスの縮小、水利施設の退化、そして農業生産力の低下という事態が生じます。加えて、「黄銅の仮面」の信者による活動が広まっていき、社会が不安定になってきます。騎兵将軍クベロスは問題を提起しましたが、高職議会は問題を過小評価し、事態の深刻化を招きました。

騎兵将軍クベロスはキスラによって反乱の鎮圧を依頼され、キスラの信任を得て高位につきました。彼は山の牧民の出身で、貴族ではありませんでした。

高職議会は経費の申請を却下した。オアシスの縮小と水利施設の退化は農業生産全体に影響を及ぼしておらず、その他の悪影響も長期にわたる工業、商業活動の自己調節機能によって解決されるだろうとし、砂漠の水の問題を過小評価していました。

そして、「五大オアシス」地域の貧困と反逆の状況、「黄銅の仮面」の信者による頻繁な活動を加味するとこの地域に対して投資するのは無駄であって、貴族の権利を損なうおそれがある。貴族は産業と国家の大黒柱。クベロスの役割は逆賊との*を鎮圧することではなく、国庫に手を出し、的な地域の手助けをするようなことではない。そして、鎮圧用の構造体三十台とジンニーの欠片付の武器を与えるにとどまった(ジュラバドの古事・1)

(?)からメフラクへの手紙。クベロスは3回にわたって「被災地の支援」「オアシスの水利再建」という名目で資金申請をした。貴族はこの資金申請は「努力した財産を、無精者と悪党に取られる」として、反発しました。クベロスのことを**的で残忍、「黄銅の仮面」の一味であるおそれがあるというレッテルを貼り付け、他の貴族たちに注意を促し、賄賂をばらまきました(ジュラバドの古事・2)

ここでいう「被災」とは、砂嵐の頻発などが考えられます(オアシスの古事・1)。これが農地の衰退へと繋がっていきます。

神官たちはオアシスの縮小、田畑の衰退、「黄銅の仮面」の悪事は、パーヴェズラヴァンのキングデシェレトに対する信仰が薄れたからだと考えた。そして、民衆が**を起こさないように注意した。一方、王妃シリンが国政に顔を出さなくなった。「王妃が化け物」という噂は本当らしい。そして、この噂を誇張することで「黄銅の仮面」の言論を押さえられるかもしれないと考えた(ジュラバドの古事・3)

⑶ 王妃シリン

王妃シリンも花神誕祭を祝うなど、平和な時代もあったことが伺われます(うっすらと読み取れる銘文)

しかし、彼女は次第に表舞台から消えます。

物語には次のように書かれています。シリンの結婚生活は幸せなものとはいかず、次第にキスラに対して憎悪を抱くようになりました。

キスラはリルパァールの予言をおそれて息子のシェロイを追放してしまいます。キスラと関係が冷え切っていたシリンはこれを利用してキスラに対する復讐をしようとします(「シェロイとシリンの物語」・第2巻)。予言が実際にあったのが事実かはわかりませんが、石碑の内容と合わせるとシェロイが追放されたのは事実のようです。

シリンはシェロイを導き、ジュラバドに行かせます。「黄銅の仮面」を被り、「ホラムディン」という名を授けます。そして、父親を探しにジュラバドに行くように仕向けました(無名の石碑・4)

「シェロイとシリンの物語」第2巻にもそのシーンが象徴的に描かれています。

こうして、「黄銅の仮面」が誕生しました。

しまいにシリンは、狂気に落ちました。無実の苦難をその身に受け、粉々になった狂気の魂も実兄によって引き抜かれた。そして、粉々になった魂のない奴隷を作るのに使われた(無名の石碑・2)

くり返しシリンは「無実」であることが語られてます。すべてはオルマズドに与えられた罰の結果ということでしょう。「粉々になった狂気の魂」が「粉々になった魂のない奴隷」を作るのに使われたと書かれています。シリンの魂が「ジンニーの欠片」として、構造体に使われたと考えらえます。

「シェロイとシリンの物語」ではキスラはオルマズドの養子でしたが、ここでいう「実兄」はどうやらキスラのことをいっているようです。リルパァールはキスラとシリンの両方を「肉親」と呼んでおり、また、キスラが「実の姉」に知性のない奇形のジンニーを生ませたと言ってます。そうすると、キスラとシリンは*親婚したことになります。

ここの「黄銅の仮面」の誕生~シリンが狂気に落ちて「ジンニーの欠片」として利用されるまでの時系列はよくわかりません。この記事ではこの順番で書きました。

民衆の間には、「王妃が化け物」という噂が流れます。神官も、この噂を利用して民衆の間の「黄銅の仮面」の言論を押さえようと画策しました(ジュラバドの古事・3)。

⑷「ジンニーの欠片」

リルパァールは「ジンニーの残魄」で駆動する機械を設計し、流れる水のように人工物を生産できる巨大機械を作るように導いたとあります(「過ぎ去りし終末」)。キスラが構造体の生産に突き進んだの背景にはリルパァールの導きがありました。彼女はキスラが「無限の権力」を欲したので与えたと言っています。ここでも、虚栄と利己心が見られました。フェリギスは彼のことを「僭主」といっています。

装置守衛:ジュラバド文明によって改造されたプライマル構造体。コアには「ジンニーの知性を失った欠片」が埋め込まれている。そのため、常人の指揮に従うのに向いている(ロード画面)。

高職議会への伝達。軍用構造体自動組立装置は、神殿、王宮、「永遠のオアシス」の給水調整ダムなどの主要なエリアに配置してある。そして、キングデシェレト神殿の前の場所を集中演習場に改造した。そしてジンニーの欠片付きの武器と構造体の生産量を拡大させた。安全上の問題があるエリアから徴兵し、反逆者との関係を断ち切ろうとした(ジュラバドの古事・4)。

キングデシェレト神殿の前とは、「神の碁盤」と呼ばれる場所です。「碁盤」にある「駒」にジンニーの力を使って触れるとと、特定の座標にワープできます。この装置は、各地で反乱が起きたときの**鎮圧に活用されたのかもしれません。

「碁盤」にある「駒」は、どれも導きとワープ機能を持っている。だが、それを発動できるのは、ジンニーの欠片や力を持つ人のみだ(ロード画面)。

キスラは、「ジンニーの欠片」を用いた構造体の生産に力を入れていましたが、上述の通りその設計はリルパァールによってなされたものでした。これは確かにパーヴェズラヴァンの虚栄と利己心を満たしました。しかし、多用された「ジンニーの欠片」は滅亡のときに大きな役割を果たすことになります。

この「ジンニーの欠片」の叫びは、「没落迷途のコア」に記録されています。

ここに、「生母シリンの懐に帰る」と書かれているように、「魂なき機械の魂」として用いられた「ジンニーの欠片」とは、シリンのものだったようです。

ジンニーの欠片の叫びについては、民衆の噂話としてオアシスの古事・3、オアシスの古事・6に記録されています。

⑸ 月娘の城

「ダマーヴァント山の古事」

A ジュラバドとの関係

赤砂の王、声が届くなら、悪意と災いからこの国を、私の女主人の眠る場所を守ってください(無名の石碑・3)。これは時期がわかりません。悪意というのはパーヴェズラヴァン(キスラ)がオアシスの整備費用を削減したこと、あるいは、リルパァールの陰謀。災いは、砂嵐、オアシスの枯渇、あるいは、「黄銅の仮面」の反乱などが考えられます。

月娘の城の門番のフェリギスは、キスラに大ジンニーのリルパァールが裏切りの意志を抱えていることという最後の警告をしました(無名の石碑・7)。

しかし、キスラはこの警告を受け入れることなく、「ジンニーの欠片」を用いて構造体や武器を生産していきました。「知恵のないジンニーの奴隷たちが作った奇観に夢中」であったとされています(ダマーヴァント山の古事・3)。

B オアシスに生じた問題

「永遠のオアシス」の給水量の低下、周辺のオアシスの縮小。原因は、機械の老朽化かもしれない。ジンニーの欠片を機械構造の殻の中に閉じ込めれば、その効率は従来の水利機械を遥かに上回る。給水調整ダムも、この技術を将来に応用するつもりだ(ダマーヴァント山の古事・1)

フェリギスは花の女主人の陵墓を守るため、犠牲となり、自分の身体を機械に閉じ込めてしまいます(「迷酔の長夢の守護」)。

パイプに砂が詰まるトラブルが起きており、五大オアシスの給水は半日も中断していた。女祭司は給水システムの使用寿命を300年と予想し、オアシスの運河システムが機能しなくなるまでは、さらに時間がかからないだろう予想した。修繕が当面の急務。フェリギスは大規模な修繕案を却下した。理由は永遠のオアシスに眠る花神の陵墓の安寧を脅かす恐れがあるから。しかし、フェリギスは力の一部を水道浄化に使えるといった。花神の陵墓の維持に力を消耗しているにも関わらず(ダマーヴァント山の古事・2)。

パーヴェズラヴァンが整備経費を削減した。花神の女祭司はダムの危機を知らないのかと怒った。ろ過システムの故障が五大オアシスエリアの灌漑網をダメにして、辺りは泥と砂になってしまった。豊かだった農業エリアも衰退してしまった。フェリギスは怒る気力も失ってしまった(ダマーヴァント山の古事・3)

砂漠の水源に生じた問題の原因は謎です。上述の機械の故障、地中にある「釘」、キスラが構造体の生産に水を大量に使ったなどが考えられます。**の知識の影響も考えられます、森では死域となり、砂漠では地震や砂嵐となって現れるという話をしていました(3章5幕)。

⑹ 民衆の生活 

「古代オアシスの古事」「雇用規則」

砂嵐による被害や農地の衰退が問題になっていました。そして、人々が働く工場では安全面に問題がありました。民衆の間では、「復讐するジンニー」の噂、「リルパァール」「黄銅の仮面」「放浪する王子」などといった様々な噂が流れます。「黄銅の仮面」を取り締まるため、人々のの自由、信仰の自由、の自由は制限を受けました。リルパァールは傷ついた民衆を癒す一方で、「復讐するジンニー」の噂などを流し続けます。

砂嵐の頻発のせいで河道に砂が入り込んでいる。造幣局、王家のドック、構造体組立工場の人員を募集している。ジンニーのリルパァールに関する噂に対する警告(古代オアシスの古事・1)

リルパァールが病気の娘を癒した話。彼女は運河の水には病があるかもしれない、ダマーヴァント山の水源に問題があると警告した。キスラは新しい宮殿と工場を建てた(古事2)

巨大な迷宮にはジンニーが動かす機械がいっぱいあり、人々は叫ぶジンニーを九尾の猫鞭で打っているという民衆に広まる噂(古事3)

ジンニーの欠片の構造体の技術は発展し、工業鉱物の収入は国の**を維持する程度には十分になった。個人税の一割を廃止した(古事4)

酒造工場の話(古事5)

機械は貴重で人はいつでも替えが効く。労災事故が起きている。工場からはジンニーが砕けたときの唸り声が聞こえるという噂も流れる。「リルパァール」は人の疲労と痛みを癒し、狂暴な機械や指に四肢を噛み落とされた人を治療してくれた。(古事6)

労災の話。そしてリルパァールが怖いことをいう。「機械には血をむさぼる悪魔がいる」「あいつらを解放しないと自分を解放できない」(古事7)

労働者に機械の原理とメンテナンス方法を再度普及させ安全作業の意識を強化する必要性がある。そして、「復讐するジンニー」の都市伝説が流れており、生産にも影響が出ている。**の自由の制限も行われる。「リルパァール」「黄銅の仮面」「追放された王子」などの迷信が民衆の間に広まっている(古事8)

工場に大火事が起き、休業になった話。生き残った人は労災手当をもらえなかった。リルパァールは亡くなった人を生き返らすことはできないと泣いた(古事9)

「あの日が近づいてきた」とリルパァールはいった。仮面の使者も夜中にメッセージを伝えに来た(古事・10)

労働環境はそれほど良くなかったようです。「労働者が外部の庶務に困らされることのないよう、工事現場に…労働者の自由な出入りを禁止すべきである」。労働報酬も、通貨払いの原則はとられていませんでした。黄銅の仮面の勢いが増す影響で「印泥」の携帯が義務付けられ、印章を押さなかったものは反逆者とみなされた。消極的な表現の自由も制限されていた。(「雇用規則」)

こちらにも同様に信仰の自由の制限が行われましたことが記されています。「黄銅の仮面」の反乱が続く中、エスカレートする花神の崇拝が違法とされ、違反者は処罰された(うっすらと読み取れる銘文)。

農地の衰退による貧困化、危険な労働環境、そして、集会の自由や信仰の制限、言論の抑圧などが行われました。して、反乱の機運が高まっていったと考えられます。

花神の信仰と「黄銅の仮面の関係」についてはよくわかっていません。「黄銅の仮面」の教え1~3は奴隷のことについて書いてありますが、それが比喩であるのか、そして花神とどうかかわるのかはわかりません。

3 ジュラバドの滅亡―「黄銅の仮面」の反乱

各地で大反乱が発生し、神殿が襲撃を受けた。相手はボロボロの服を着ていたが、全ての人が黄銅の仮面をかぶっていた。宮殿は燃え上がり、大神官は攫われてしまった。クベロスがパーヴェズラヴァンに謁見しに行った(ジュラバドの古事・5)

アル・マジュジ渓谷の石像を見ると顔が砕かれているものがいくつかあります。これは、各地で「黄銅の仮面」が像を破壊したことが原因だと考えられます。

リルパァールの記憶から語られるジュラバドの最期。「知性のないジンニーが冷酷な機械や兵士たちの武具から湧き出て…朱色の酒、石榴の汁がそれと共に爆ぜて散っていく」「汁の味は甘美で芳醇、城全体から泉がわき溢れ、赤色の海となる」「海はまず奴隷を沈め、やがてその主も夜の海原に浮かんで悲鳴を上げた」(「過ぎ去りし終末」)。

砂海は先に奴隷を沈めた。そして夜の海に浮かぶ主人たちは、悲痛な叫びをあげた(うっすらと読み取れる銘文)

このように、「ジンニーの欠片」は、復讐の道具となりました。

シリンとキスラの最期についても語られています。シリンの顔は老いてぼやけ、生命と知性の痕跡がない状態でした。一方、キスラは黒い魔獣となったとされています。

物語では、キスラは刺殺され、シェロイが王につきます。そして、シェロイは悪夢に苛まれ、夜に彷徨う中、深く黒い裂け目に落ちて消えた。裂け目から疫病が這い上がり、ジュラバドの人口の半分を飲み込んだ、とされています(シェロイとシリンの物語」・第2巻)

リルパァールも、シェロイは、ジュラバドとともに裂けた大地、漆黒の口に呑まれたと語ってます。

4 リルパァールの封印

キングデシェレトは帰還した折、ジュラバドの運命に驚き憤った。ジンニーの母リルパァールの魂を分割し、七人の賢者によって別々に隠させた(うっすらと読み取れる銘文)。

「…つ」に分割とありますが、七賢者によって…隠されたとあるので7つでしょう。ジンニー牢獄で1つ、「ビルキースの哀歌」で4つ、「猟鷹タッドラー」で1つ、「過ぎ去りし終末」で1つで7つ集めました。

そびえ立つ城と金色の塔は怒涛の潮流によって転覆され、殿堂と宮殿はみすぼらしい貧民に占拠された…。怒りに駆られた狂暴な下民たちは黄銅の仮面の導きに従った。有識者はこれを「大疫」と呼ぶ。ジュラバドはこの黒き大疫ののちに滅び、赤砂の主も自己破滅の一途を辿った…。睡蓮から生まれたジンニーのリルパァールは、恐ろしい陰謀を企てたが故に、魂が散りぢりとなる報いを受けた。(黄金の邦国の結末」)。

リルパァールはこのことについて、「漆黒のアビスを利用し」たと語っています。

リルパァールはジュラバドへ行く、子供たちがそこいるといいましたが、深淵にいるのかもしれません。

こうして、ジュラバドは山壁に埋め込まれた街門だけが残されました。

門のわきに立っているデザインが少し違う青い像はオルマズドと考えられます。

その後、砂海とオアシスに住んでいた凡人たちは七つの国の民となって分かれたが、サファイアの都であるトゥライトゥーラは中でもひときわ秀でていた(「黄金の邦国の結末」)。トゥライトゥーラについては、サイフォスの話などに色々書かれています。

(おわり)

感想

ver3.2で追加されたプライマルオベリスクのうち3つにもジュラバドの記載があるのですが、ここのつながりはよくわかりません。

他にも、2/6に世界任務が追加されるので、さらに情報が追加される可能性があります。

反省点

せっかくだから自分でダメ出しをしまくる。満足の行ったところも書く。

まずね、サムネが手抜き過ぎる。Wordで3分で作りました、みたいなサムネ。これじゃ見てもらえない。デザインの基本を押さえる必要がある。袋文字にしているとはいえ、写真の上はやはり見づらい。自分でもこれ見て記事読みたいと思うかを意識する。何を伝えたいのか?

PCからみたサムネ

PCから見た場合、77文字は表示されているので、そこに目的を収めることが望ましい。
もっともhoyolabに関してはスマホで見てる人の方が多いんじゃないかと思われる。

スマホから見たサムネ

「ュラバトの物語」…。

どうもスマホだとこの部分カットされてしまうみたいですね。考えてオブジェクト配置しないと。
たぶんスマホで見る人が多いでしょうからサムネはもう少し頑張ろう。

記事の冒頭に目的を出したのはいいと思う。「本記事の目的は~」はテンプレにしておこう。そしてできれば結論も出しておきたかった。キーワードも記しておいた方がいい。今回でいうと、「奴隷制」「ジンニーの愛」「ジンニーの欠片」だと思う。

そして、記事が長すぎる。せっかくだから、と全部の画像を載せてしまったのだが、よく知らない人のこれだけの長文を読んでくれる親切な人なんてそう多くないだろう。長くてもいいが、段落の冒頭には必ず一パラグラフ、要約を書いておく必要がある。

成立→発展・衰退→滅亡という項目立て、キスラの治世のカテゴリ立ては悪くなかったと思う。ただ、もうちょっと流れ出すと読みやすかったかと思う。

画像が多かったから内容がぼやけてしまっていたがテキスト部分だけ抽出するとそうでもない印象を受ける。画像を使わずともテキスト部分だけで内容が説明できていることが必要だと思った。

ManQ

原神も3年目となり新しい楽しみ方を探すべくブログを始める。
ストーリーのテキストをじっくり拾って読むのにはまってます。
神話は詳しくないので頑張って調べてます。

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コメント

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