結局、アハウって何者だったの?

原神

お久しぶりの更新です。

シトラリおばあさまの本当の年齢の次にくらいに謎の存在であるクフル・アハウ。その正体を探るのに聖都トゥランに落ちていた「審議の庭-至高なる領主共識評議会記録」が面白い手がかりをくれました。

「審議の庭-至高なる領主共識評議会記録」は聖都トゥランにおける領主(アハウ)の会議について記したものです。画像を貼るのが大変なのでこの記事の最後に共有リンクを用意しました。どうぞご活用ください。

ver5.0~ver5.5に実装された複数の世界任務ほか一部のキャラストのネタバレがあるので注意してください。

聖都トゥランの背景

世界任務「炎を辿り、終局へと帰る」ではかなり色々なことがわかりました。聖都トゥランができる前提なのでそれについて整理したいと思います。

スタートは天空の簒奪者による攻撃です。

かつてナタを支えていた燃素の豊かな土地は、天空の略奪者に「聖土化」しているとしていると見なされて「天の釘」で破壊されました1

※「聖土化」(しょうどか)とは淵下宮で出てきた懐かしい単語です。光界(元素)の勢力が拡大し、三界のバランスが崩れてしまう状態をいいます。海祇島ではこれが原因で不作が生じていました。現人神の巫女はこのバランスをとるために血枝珊瑚を用いて海祇御霊祭を行っていました。それはオロバシ(海祇大御神)の身体に生えていたサンゴをヴィシャップに埋め込んで「収穫」するというかなり非人道的な方法で得られたものでした。なんとかしないとですね…というところでシナリオは終わっています。

見た目がちょっとアレなので覚えている人も多そう

「釘」が手段の一つなのはややぶっそうな気がします。層岩巨淵のように天の釘はアビスを浄化する作用がありますが、三界のバランスをとるために落とされることもあるらしい。

秘源遺跡はナタ全土に広がっている。

上に地図を示しましたが、聖火競技場のあたりのエリアを「万火のほとぎ」といいます。ほとぎは「缶」と書きます。器のことをいいます。聖火競技場のあたりはくぼみになっているでしょう。このあたりにが落とされたと考えられます(釘は夜神の国にあります)。

テイワットではドラゴンスパインや千尋の砂漠のように地図上から「天の釘」の影響を見ることができるエリアがありますがナタもそうなのでしょう。

これだけ聞くとパネース(あるいは天空の島)はまさに「簒奪者」といえるもので、理不尽だったと思わずにいられません。

シウコアトルは龍王ニーベルンゲンとともに戦ったのですが破れ、マグマの中で凍結させられてしまいます。

龍という自然を克服して、世界の境界を作ったパネースは自分たちの思うままに世界を作り変え、最後に人間を創りました。その後にこの龍が支配していた地域に人間が住み着き、彼らは自分たちの土地を「ナタランティア」と呼びました。

諸部族の子孫がまだウォーベンで過去を語る方法を知らない時代、古く傲慢な貴族はここに壮大な聖都を築き、ちっぽけでか弱い奴隷たちが「ナタランティア」と呼ぶ国を見下していた。

コテンパンにやられた龍たちは復讐を仕掛けます。復活したニーベルンゲンが「漆黒の力」(=アビス)を利用して天空の島を攻撃しました。これがいわゆる「復讐の大戦」だと考えられます。

テイワットの基本構図は淵下宮から変わっておらず、こんな感じで色分けすることができます。アビスが黒~紫、光界(元素)が金~白、天空の島が青です。

ニーベルンゲンがとった手段は世界の境界を壊すもので、地脈まで壊してしまいます。ここからナタの再構築された地脈、夜神の国の成立につながっていると考えられます。

ヌヴィレットはニーベルンゲンの考え方を間違っていると一蹴しています。

彼は、自分が人間の悲喜に魅了されていることを決して認めなかった。彼は「人も雨の日の水たまりに起こる波紋を見て魅了されることがある」と弁解し、「王たるニーベルンゲンの考え方は間違っており、すべての生命が一致団結した時だけ、漆黒の無に対抗することができる」と説いた。(ストーリー5)

結局、龍は再びボコボコにされます。簒奪者は多大な犠牲2を払ってなんとかニーベルンゲンを抹殺しました。その後にアビスに汚染されていたシウコアトルが意識を取り戻します。

ククルカン:
かの略奪者が多大な代償を払って黒き翼の王を抹殺した後…かつてアビスに支配された炎の君主は、嘆かわしいことに一時的に意識を取り戻した。その時、彼の目に映ったのは、かつて知恵の炎が統治していた国が廃墟と化し…源火を浴びた土地が漆黒の大敵によって侵蝕されている現実だった。
自らが漆黒の穢れの温床となり、意識のある時間もどんどん短くなり、知覚及ばぬ歪んだ虚無にいつ再び呑み込まれるかも分からない…実際、最期の彼は仮死状態そのものだった。そして、一族は「キュキュ」と泣くことしかできないたわけになり下がっていった…(中略)シウコアトルは最後の時間と知恵を絞って、龍の都を再び改造し、「ツィツィミトル」を創った。そして「ウィツィロポチトリ」を手がけた。

シウコアトルは聖都トゥランを改造します。彼は「ツィツィミトル」(擬似群星)をつくり光をもたらし、あの「ウィツィロポチトリ」というナタ全土を燃素と化す装置を作りました。そこで立てられたのが弟の「摂政者ククルカン」だったと考えられます。

今回のストーリーはこのククルカンと「至高なる領主共識評議会」を構成する13人の領主が中心です。

シュバランケがシウコアトルを打ち倒すことで「ナタ」の時代が始まりました。

審判の構成と議題

① B-CL-11053 議題:摂政者ククルカンに対する糾弾レポート
② B-CL-13097 人類の集落に対する無害化処理について
③ B-CL-16130 至高なる領主イ・カコツィ・イキスマルワシャ(CL-08)に対する処刑を求める

時系列はおそらく番号順になっていると考えられます。この記事ではこの順番で検討します。

CLはCLASSでしょうか。CL-01が議長を務めています。

CL-09が世界任務「心の扉開いて」で出てきたイレールです。彼女は七重燃火の地(チチェンウトゥ)の領主(アハウ)でした。L型自律監視機構統合処理ユニット。定めをクフルという。

裏切り者(オチカン)がイレールを縛り付けたらしい。旅人は心臓(集団記憶装置)を探すように依頼されました。

ククルカン弾劾(B-CL-11053)

提案者CL-02、理由は不明。

(〇賛成、×反対、-棄権、空白は欠席)

いきなり追放された理由が書かれていないのですが、ここの議論と思われるものが世界任務で出てきます。移動中の会話は見落としやすいし、長くもないので起こします。

??:…ああ、敬愛する我らが銀白の王子殿下、ここに十三の領主と三王子が連名で作成した弾劾案がございます。
??:燃素を彼らに渡しただけでは飽き足らず…一族の親王が影なる裏切り者だったとは…
??:シウコアトル様から与えられた摂政の権力を、受け取る資格など、貴方にあるのか?
??:人間によって作られた身の程知らずの同盟に、あなたが育てた実験体が逃げ込んでるそうだが…
??:なんとも怪しい…殿下の実験室は聖都の中心部にあり、無数の看守が昼夜を問わず監視している…そんな檻から、本当に一人で脱出できるのだろうか?
??:証拠を示せ!
??:親王といえど、このような暴挙を許すわけにはいかない…
??:聖裁を!

この実験体については「飼育の巣の日誌」に書かれています。摂政(ククルカン)は彼が脱走したので処刑したとウソをついていました。

この「実験体」というのがおそらくオチカンのことです。

彼は見た目は人間そのものなのですが、上の資料にあるものとは別に2つ特別なものを持っていました。1つは、龍の魂を持つこと、「焔の主(シウコアトル)の祝福」の血筋です。そしてもう一つが縦長の瞳孔です。だから彼は「蛇王」とも呼ばれて、顔を仮面で隠していました(「つみ」を思い出した人もいるとおもいます)。

まさにヴィシャップマンです。ナタには「淵上」が来ていますし何かありそうだと思ってました(もっとも、淵上は燼寂海に興味があるようですが)。

最近は無妄の丘、虎千代、ザマランなど昔の未回収要素によく触れています。

まとめると①燃素の扱い方、燃素銘刻(光の刻印)の秘密を人間に漏らしたこと、②逃げた実験体を処刑したと虚偽の報告をしたこと。この二点が弾劾の理由でしょう。処刑されていないのはシウコアトルの弟であることが考慮されたためか。これで摂政の任を解かれたと考えられます。

人類の集落に対する無害化処理について(B-CL-13097)

提案者はCL-05、理由は人間の脅威が看過できないレベルに達していること。

一転して不穏な感じの議題。CL-4は研究に専念するために欠席。CL6とCL10が人間に討たれ、これを受けてCL5が招集しました。彼は人間が脅威になってきていると考え、無害化処理を提案しました。

具体的には定期的に人間の集落に対して無害化処理(おそらく注射)を行い、余分な集落を焼却して人間の個体数を制御可能な範囲に維持する計画をいいます。

CL-2は二人が滅んだのは弱さ故であるといいつつ、それとは別に提案には賛成しました。CL-09(イレール)は「虫けら」が聖都に攻め入ることはありえないとして棄権。CL-08は過激な手段による逆効果を懸念し反対、CL-09はリソースの観点から反対しました。

この際にCL-07はCL-08が領内の人間をひいきしていると非難していました。

結局、この提案は賛成者5、反対2、棄権3で否決されました。これがのちに問題となります。

※この議題は賛成者5、反対2、棄権3で合意に至っていません。ということは出席者の過半数が合意の基準だと考えられます。

CL-8の処刑について( B-CL-16130)

提案者はCL-12、理由はCL-08の裏切りです。

事態がこうも切迫したのはCL–9、CL-11、CL-13が相次いで命を落としたからだと考えられます。人間の急速な成長の背景には龍の技術を盗んだ者がいました。

CL-8が「娘」と呼んだ族(人間)が「我々の追放した落ちこぼれ」(ククルカン)を引き取っていたことが原因です。

CL-8は前の「人類の集落に対する無害化処理」の議題のときに反対を投じていました。そのことでこの裏切りに加担していたのではないかという疑いをかけられたのです。

※ここのCL-8が「娘」と呼んだ族はおそらくミクトラン謎煙の主の前身のことを指しています。この龍に祝福された村では聖王と呼ばれた謎の少女(「生まれた瞬間に足首を抉られた少女」「両の足首を燧刃で祝福された彼女」)がいました。シトラリの正体と関係がありそうですが、まだよくわかりません。ちなみにシトラリの足に傷はありません。あとあの話す巨大なラクガキもかなり怪しい。

賢者と名乗る者が思った通り、人の心を操ることは非常に簡単だった。
苦しみの波をちょっと立ててやり、そこに「希望」をほんの少し与えてやれば、
蟻のようにか弱く、枯木のように愚かなで凡庸な少女は彼の言いなりになった。
こうして彼は、彼女が古の謎煙を眺められるように、彼女を危険に満ちた夜域に導いた。

ここで中立的だった議長(CL-1)が初めて反対に回ります。告発されたCL-8も反対します。しかし、賛成過半数により可決しました。CL-8は裏切りの罪で処刑されたと考えられます。

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「アワンヨ」によると三王子はみな人類との戦争で死に、十体の領主は聖都トゥランの崩壊で命を落としたとあります。一体はチチェンウトゥに残ったとあります。

チチェンウトゥに残った龍とはイレールのことです。10+1で2人足りません。普通に考えれば戦争がはじまる前に亡くなったCL-06とCL-10だと考えられます。CL-03については最後に書きます。

おまけですが「光の遺記」は領主たちの遺言とみられるものが残されています。

議長CL-01はイメージどおり、CL-05は最期までCL-08への恨み言をこぼしています。

アハウについて

アハウのあの姿は燃素を借りて現れた形です。

興味深いことに、一匹狼のキィニチには「クフル·アハウ」と名乗る者が常にくっついている。その名の意味は「神聖なる領主」。龍の遺物研究会の信頼できる調査によると、正真正銘、アハウは数千年前の龍時代の遺物だという。その本体は謎の腕輪に封印されており、現在の姿は燃素を借りて現れた形にすぎない。(ストーリー5)

キィニチとの契約で彼が亡くなったら身体を貰うことにしている。そう考えると彼の本体は実は腕輪ではなく燃素なのではないでしょうか。

① CL-4説

CL-04 「凡ゆる運命の隠者」ア・アワハ・クムルカン(Aj Awaj K’umilal Kan)がアハウ(K’uhul Ajaw)の名前に近い。彼は「燃素」の研究についても注目です。

CL-04はククルカンの処刑に賛成しなかった四人の中の一人です。以降の評議会に参加していません。「研究者のノート」に出てくる人物はCL-04と関係があると考えられます。CL-04は燃素化研究をしていました。

で、この二つの研究がなんで関係あるのかというと「ウィツィロポチトリ」が万一失敗した時のための予備プランが必要だったからです。燃素化してしまった同胞を固定化する器、「秘源の龍従」がその候補としてあがりました。

逆にこれができないと燃素として人間の「獲物」にさえなってしまう可能性があります。

この研究者はこのトゥランにあった研究室を離れレムナント遺跡(上の地図参照)の東方の研究所で研究していました。

エンポゾ:言い伝えによると昔ここは古代龍族の監視拠点だったらしい…だが、初代炎神シュバランケと巨龍の戦争で破壊されちまったようでな…龍の遺物研究会の奴らがいうには、この遺跡は、火山の中に建てられた古龍の都を守るためのものだそうだ…

CL-04の燃素化実験の成果として自意識を持つに至った燃素生命体がアハウではないでしょうか。名前を微妙に変えていることから本人ではなく、CL-04本人は死んでしまったと思われます(領主の中でも年配だった)。資料によるとこの「研究者」は戦火のトゥランに戻ったようです。ということは亡くなっている可能性が高い。

ただし、別の記録では「エネルギーの塊から知恵が生まれることはなかった」とあります。つまり、0から燃素生命体をつくる実験は記録上成功していないことに注意が必要です。

② 火山大王

腕輪に封印されていたとすると何者かに封印されたと考えるのも自然。火山大王については「火山大王と影縫いの針」3に記述があります。

おそらくドゥリンやエリナスと同じようにカーンルイアの災厄の時に飛来した龍と似たような存在だと考えられます。

ハボリムはカーンルイアに向かい(雷電影がカーンルイアで目にしたと話している)、テノッチらはのちに燼寂海と呼ばれるようになったところに行っていたのでナタ本土に空白ができていました。

ここカーンルイアのスラーインほか、ゼファニヤやエレアザルを含むカーンルイアの戦士が力になったと考えられます)。

火山大王の見た目は「黒と紫のまだら模様の、サラマンダーのような巨大な怪物」「黒と紫の巨大な怪物」であったとされています。

アハウの見た目ってどちらかというとトカゲっぽいしそっちの可能性もあると思います。

正直、どちらも決定打に欠けると思います。CL-04と関係があるならもう少しそれらしい証拠をちらつかせる気がします。

おまけ:CL-03

CL-03 「秘を紡ぐ者」イ・ケモネル・ハシャテムというちょっと怪しい領主。発言は1回のみ。

CL-03:棄権いたします。星象に定められた魂を持たぬ者の運命などに興味ありませんもの。好きにしてくださいな。(議題:人類の集落に対する無害化処理について)

最初の摂政者ククルカンの追放という議題において、中立的な議長CL-01、燃素化研究をしていたCL-04、人間を匿うような動きをしていたCL-08とは別の一人。そしてこの資料の中で唯一、すべてに出席しながらすべてを棄権した人物です。

星象という発言をしているところを見ると星詠みができたり、あるいは占星術を扱っている人かもしれない。かりに運命が予見している人だとすれば聖都トゥランの崩壊も予見できたはずで、議論にも無関心なそぶりを見せていた彼/彼女は果たしてどう動いたでしょうか?

魔女会や水仙十字結社などの秘密結社と関係があるかもしれません。

おわりに

ナタはまだいくつかネタがあるのでまた時間がとれれば記事を書きたいと思います。

疑問点がありましたら遠慮なくご指摘ください。多分に解釈が含まれているので別の解釈も当然あると思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


「審議の庭」本文https://drive.google.com/drive/folders/1dMM5T_DwBwd66MdsYN7Okj8QCjlwi-8w?usp=drive_link


  1. ここの時系列が一番迷いました。「天の釘」の機能を考えるとニーベルンゲンがもたらしたアビスの災害、漆黒の大地を浄化するために落としたと考える方が自然だからです。しかし、ククルカンがオシカ・ナタの地下遺跡を「偽りの空が世界を覆い尽くす前」にトゥランに匹敵する大都市があったと言っているため、今回は最初の大戦の前にしました。 ↩︎
  2.  この時の「犠牲」がおそらく天の使いが仙霊となった原因と考えられます。「浮力」を失った天の使いは天空の島に帰ることができなくなってしまった。 ↩︎
  3. https://wiki.hoyolab.com/pc/genshin/entry/6934 ↩︎
ManQ

原神も5年目となり新しい楽しみ方を探すべくブログを始める。
ストーリーのテキストをじっくり拾って読むのにはまってます。
神話は詳しくないので頑張って調べてます。

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