マハールッカデヴァータの行方

原神

hoyolab:マハールッカデヴァータの行方

ここら辺の話はたぶん原神の今までの話の中でも一番難しい部類の話だと思います。

ちょっと更新期間が空いてしまったのですが、記事を読めばその逡巡がわかると思います…。この記事の出発点の疑問は、万種母樹とはなんなのか?そこに宿る「神の意識」とはなんなのか?マハールッカデヴァータはどこに行ったのか?ということでした。

この前提として、「霊光」とはなんなのか?世界樹と霊光の関係は?がかかわってくるためかなりややこしくなっています。

ver3.0~3.6の幅広いネタバレが含まれているので注意してください。

前史:花神と草神の約束

魔神戦争の最中に、草神(マハールッカデヴァータ)は花神(ナブ・マリカッタ)は同盟を結びました(①)。

花神は「黒潮」の到来を予言し、自らの身体の一部を「霊光」(花の娘)として分離し(②)、それを草神に託します(③)。

花神が没した後、マハールッカデヴァータは砂海を離れます。そして、花神との約束通り「霊光」から神鳥シームルグを創りました(④)。

※花神と出会った段階(魔神戦争中?)では「草神」ではないのではと疑問に思うところですが、ここではあまり深く考えず、以下でも草神とマハールッカデヴァータの両方の呼称を用います。どちらかというとマハールッカデヴァータと呼んだ方が間違いは少ないと思います。

花神と草神の出会い

花神と草神の出会いについては、『プシュパの歌』(ver3.0)に書いてあります。この書籍の内容は、魔神戦争中に草神が花神に対して探りを入れたときの話だと考えられます。プシュパの女主人(草神)が王女(花神)の知恵を3つの謎で試し、王女の知恵に感心し、二人は同盟を結びました。

「矢に耐えられないけど、破滅に耐えられる。鎧を貫くことはできないけど、城を攻め落とせる。高天の使者に屈せず、地上の万国にも屈しない神々であれ、妖魔であれ、力を振り絞っても、勝つことができないものは?」という問い対して、王女は「終わりのない知恵」であると答えました。

これこそ後に「知恵の神」となったマハールッカデヴァータが求めていた答えでした。支配者の交代によって天空から追放された花神から発せられた答えであることを踏まえると考えさせられます。「知恵は不滅である」(遐葉論・3巻)と別のところでも強調されているところです。

このやり取りの後に、二人は同盟を結び、そして「当初から傍にいた者」(アフマル)を加えて、三つの神の同盟が結ばれました。

「霊光」(花の娘)の誕生

ここで少し話は飛びます。花神と草神が同盟を結んだ後の話です。花神は「黒潮」の到来を予見し、それに備えて自分の身体の一部から「霊光」を取り出しました。そして、霊光にその身をマハールッカデヴァータにゆだねるように語りかけます。

上述のように、花神は未来が見える存在でした予知夢?)。彼女の予言としては、アフマルの破滅、「黒潮」の到来、凡人の時代の到来(「人は諸王の王となり、諸神の神となる」)があります。この「黒潮」の時に甘露の主(水の国の旧主)、草木の主(マハールッカデヴァータ)が亡くなることも予言していました。

※「草木の主」というのは、本来ならば世界樹改変後のナヒーダに用いられる言葉で、マハールッカデヴァータの場合は「千樹の王」です。世界樹の影響を受けてると考えられます。もっとも、5幕クリア前のアカウントで一応確認したら「草木の主」となっていたので、実はそこのところあまりこだわりがないのかもしれません。

花神は草神に自身の「霊光」(花の娘)を託す

花神はあの子(霊光)を友であるマハールッカデヴァータに託します。そして、「黒潮」が到来する日まで大切にするよう言います(「久遠落花の時」)。

次のテキストも花神の予言に関するものだと考えられます。「黒潮」についての予言で、翠色の神鳥(シームルグ)が犠牲となって、甘露の主(旧水神)の屍に降り注ぎ、華やかな花海を生み出し、霊光百種が生まれ、穢れが洗い落とされるだろうということが予言されています(「霊光明滅の心」)。

神鳥シームルグ

花神が滅びたあと、マハールッカデヴァータは砂海を去ります。そして、彼女は約束どおり「霊光」を守り、神鳥シームルグを創ります。シームルグは生まれると、花海へと飛び立ち、災厄の日まで眠りにつきます(「喜楽無限の宴」ほか)。

花神没後のもう一つの動きとして、千樹の王のアランラカラリによって、アシュヴィッタの樹が生まれたという話があります。このアシュヴァッタ樹になったザクロから最初のアランナラであるアランムフクンダが生まれました。

以上が、花神と草神の約束、「霊光」の起源、神鳥シームルグの誕生に関する話です。

カーンルイアの災厄

500年前のマハールッカデヴァータは世界樹を守り、アーカーシャを創って世界樹から「禁忌の知識」を駆逐した。世界樹のもっとも純粋な枝を折って、ブエルを残した(①)。

自ら災厄の地に赴き、災厄と戦った(②)。

花海に赴き「万種母樹」を芽生えさせ、自身はガオケレナとなった(③)。

世界樹の守護

「カーンルイアの災厄」当時、マハールッカデヴァータはカーンルイアへ向かわず、世界樹を守るという任務を託されましたが、災厄の訪れと同時に、禁忌の知識が世界樹を侵蝕してしまった。

マハールッカデヴァータは人間の知恵を統合する装置(アーカーシャ)を創り、それを使って世界樹からほぼすべての禁忌の知識を駆逐した。

その後、世界樹と接続していた自身も禁忌の知識に侵されていたことに気付き、「世界樹のもっとも純粋な枝を折って、私を輪廻転生させ、手がかりを残した」という内容で終わっています(3章5幕)。

ここでアーカーシャに頼らざるを得なかったのは1000年前のキングデシェレトによって力を消耗してしまったためだと考えられます。500年の元素力の回復では不十分であり、そのためスメールの民の知恵を借りた。

これには語られていない部分があってそれが『遐葉論』(ver3.0)に書いてあります。ここの繋がりが以前はよくわからなかったのですが、ver3.6で花海の話が追加されてわかるようになりました。

「最後の遠征」

『遐葉論』(ver3.0)は改変前から説明欄に「古代スメール学者の著作。災厄の年におけるクラクサナリデビの足跡が記録されている。」と書いてあるのですが、読むと「黒潮」におけるマハールッカデヴァータの足跡について書かれています。

以下で触れるのは3章5幕クリア前の『遐葉論』です。必要に応じてクリア後の内容についても触れます。前者では草神は亡くなったが、後者では草神は亡くなっていないというのが大きな違いです。そのほかにも内容が変わってる箇所があります。前後の全文が見たい場合は、hoyowikiに両方に載っています。

まず、彼女は「黒潮」に苦しんでる地上の生き物を助ける旅に出ました。ここで「幾千万の魔軍」と戦ったことが語られています。そして、千樹の王(マハールッカデヴァータ)は森をアランナラに託し、「慈悲深く純粋な旅」をしました。

月の影が砕けた時、淵の底から獣の群れが現れ、幾千万もの生き物を食い尽くした。彼女によって創られた者は誰一人としてその運命から逃れられず、彼女が与えた善意も平和も知恵も、純粋な悪意を前にして消え去っていった。凶悪な笑みを浮かべる残月の下、枯れ果てた黒潮が砂漠と谷に流れ込み、かつて薔薇に絡みついた泉を汚した。その穢れは大地を汚し、凡人を絶望の淵に落とした。賢人たちは、原野も村も都も飲み込んだ洪水であったことから、それを「黒潮」と呼んだ。彼女はそのすべてを自分の目で見て、生き物の悲しみと苦しみに涙を流した。彼女の涙が地に落ち、燃える邪悪な炎を消し去ると、不毛だった焦土には甘露に満ちた花が咲いた。しかし、災厄の根源はまだ焦土の下にあり、死の影は澄んだ月の光を覆い隠している。そして、彼女は地上の生き物を救うことを誓い、後に続く侍従たちと共に最後の遠征へと出た。(遐葉論・第1巻)

※ここの「最後の遠征」はクリア後は「栄耀の遠征」となっていますが、これは草神が亡くなっていないいからです。

戦いの描写①

深い森の中で、彼女は草を抜いて武器に、花を集めて冠を作り、完璧なグロリアーニを吹いた。すると、一瞬にして幾千万の魔軍が塵と化し、居場所を探す間もなく消え去っていた。彼女はかつて荒れ果てた砂海に命の風を吹かせたように、森の生き物の涙を軽く拭って傷を治した。(遐葉論・第2巻)。

戦いの描写②

私たちを創った千樹の王は、森を私たちに託した。それで、私たちは漆黒の獣、鋼鉄の巨人、そしてマラーナと戦った。彼女は森にいた多くの子供たちと共に砂漠に入り、災難の根を燃やし、厄災の枝を折ったが、最終的に木陰の下に戻れた者はごくわずかだった。私たちはヴァナラーナを失い、多くのアランナラが早々に大地へと還った。結局、最後に得られた物語までもが、苦いものだった。(「満悦の実」)。

万種母樹

水の国の旧主(甘露の主)が亡くなり、その亡骸が「甘露活水」(甘露の海、原初の水)というものになります。それを神鳥シームルグ(Simurgh)が飲み、自らの姿を霊光百種に変え、大地に降り注いだとされています。ここから花霊が誕生します。最初の花霊がズルヴァーンです。

草木の主はここで、「神の意識」の居場所として「万種母樹」を芽生えさせたとされています。そして、彼女はガオケレナとなりました。

ただ、この大地は依然として壊れており、悪鬼や妖魔がその心を飲み込み、自分たちの住処に変えて、太陽と月と火の光が届かない幽冥なる洞窟と化していた。土埃を財宝に、汚泥を佳肴に、鳥のように羽毛をまとっていながら、空高く舞い上がる力はない。彼女は決心した。あの暗い洞窟に行き、誰も出ることのできない邪悪な場所に入り、戻ることのできない道を進み、もっとも慈悲深く純粋な旅をすることを。彼女は空洞になった俗世の心に一人足を踏み入れ、その永遠の顔に軽く触れた。そして、彼女は不朽のガオケレナとなり、俗世そのものとなった。霊知や芳草、それらすべては彼女の決して滅びない意志である。また、狂い咲く花海が彼女を囲み、翠玉のように青く、露のように香り高く、天衣のように濡れそぼつ。凡人が古い衣を脱ぎ捨て、新しい礼装に着替え、元のを捨てて永遠の神殿へと昇っていくように、百羽の鳥が彼女を巡って歌い、彼女が終ぞ取り戻した新生を讃えて歌い上げる。(遐葉論・第2巻)

※「彼女は不朽のガオケレナとなり」が「知恵は、不朽のガオケレナと化し」と変わっています。つまり、改変後の世界では、ガオケレナはクラクサナリデビの知恵に起源をもつものとして描かれています。これも草神が亡くなったか否かから生じる違いだと考えられます。

クラクサナリデビの発見

花神誕日は、賢者たちがクラクサナリデビを発見した日でもあるとされています。

(PVエピソード ナヒーダ「誕生日おめでとう」)

クラクサナリデビが発見された場所はよくわかってないのですが、かつてのヴァナラーナではと個人的には考えてます。かつてのヴァナラーナはスラサタンナ聖処と花海の途中にあります。今でこそ緑がよみがえってきてますが、当時は荒れ果てていたのではないかと考えられます。

「私、スニタ・コサムヴィは知識の浅い下僕である。ただ、かつて彼女に付き従った賢者から聞いた話を記録していたにすぎず、他に情報源はない」(遐葉論・第1巻)とあるように、マハールッカデヴァータの遠征には付き従った賢者がおり、そのため、クラクサナリデビを発見することができたと考えられます。

この賢者について、クラクサナリデビを幽閉した賢者とは考えづらく、別の存在の可能性があります。世界任務「善悪のクヴァレナ」に出てきた「片腕の賢者」というものがまだよくわかっていないのですが、「片腕」というのは従軍したことを示唆するものであり、ダーリ人出身の賢者がいて、有事に白鵠騎士としてアンフォルタスらと共に戦い、その後、マハールッカデヴァータの遠征にも加わったのではないかとも考えられます。

※ここについて、カーンルイアの災厄に幅があったことに注意しなければなりません。

以上がカーンルイアの災厄におけるマハールッカデヴァータの動きです。彼女は世界樹を守り、ブエルを残し、地上においては魔物と戦った。その後、花海に向かって、水の国の旧主とシームルグの融和し、万種母樹を芽生えさせ、自身はガオケレナと化して力尽きたと考えられます。

マハールッカデヴァータの元素力(神力)の行方

草元素の応用力

草元素に関しては、「成長」に関する過程を逆転させることで限界を超える力を発動できるということが語られています。具体的には成長(変化)にかかる時間を短縮する力だと考えられます。

「知恵の主の章第二幕」では、キノコンの姿に変化させる時間を短縮したことでナヒーダはそれ相応の代価を支払ったことが語られました。

1000年前、キングデシェレトがもたらした「禁忌の知識」を駆逐するため

「彼女は祭司を招集し、いくつもの神殿を建て、生命の新力を注いだ」「あのとき禁忌の知識を根絶するため力を使った彼女は幼子のような姿となった」(ストーリームービー「砂中の遺事」)

それなのに、「種火」をあえて残しているということは、マハールッカデヴァータはアペプが「禁忌の知識」を取り入れたということを知っていたと考えられます。「ほぼすべて」(3章5幕)と言っていたように、処理しきれなかったことが示唆されています。

マハールッカデヴァータが500年経った時点であの姿だったことを考えると、キングデシェレトの災厄を鎮めるために相当の元素力を使ったことが伺われます。この時の消耗が、500年前の災厄のときに響き、アーカーシャに頼ることになったと考えられます。

万種母樹

ここもマハールッカデヴァータの元素力が使われたと考えられます。

クラクサナリデビ

マハールッカデヴァータは自らの神の力を「世界樹のもっとも純粋な枝」に注いで、成長させた。賢者たちが神を見つけることができたということは少なくとも「枝」の状態であったとは考えづらく、マハールッカデヴァータが神力を注いで成長させた後の姿であったと考えられます。

花霊の三人の母

「草木、甘露、花の三人の母」(「霊光明滅の心」)

整理

神鳥シームルグが「甘露活水」を飲み、自分の持っているすべての霊光の力とそれを融和させることによって、霊光百種を創造したとされています。しかし、これだと万種母樹との関係やガオケレナとの関係が見えてきません。そこで、かみ砕いて考える必要があります。

※英文では甘露/甘露活水にはAmritaという同じ訳語が与えられているようです。ここだけインド神話なので少し異質に感じます。中国語の活水(huóshuǐ)は流れている水という意味で、そこまで区別する必要はないかもしれない。

※別の文では、「翠色の神鳥は幾千万の霊光を放ち、ヤツガシラのように飛び散った…」「霊光は甘露の主の澄んだ屍に降り注ぎ、華やかな花海を生み出した」とあります(霊光明滅の心)。

共通しているのはここで、甘露の力と霊光の力が一つになったということです。シームルグは草神の造物でもあるので、3つの力がここで一つになったと考えることもできます。

次に登場するのが万種母樹。「母樹」とは、種子や挿穂を採るための樹で、ここでは霊光百種の種であると考えられます。そうすると、上で融合した霊光の力、甘露の力、そして草木の力がここで一つとなり、種が育って霊光百種が生まれたと考えられます。また、ここが行き場を失った「神の意識」の住処となったとも書かれています。ガオケレナが神の意識(神識)の宿る場所とされています。

すべての花霊はこの甘露から生まれて、「時輪の流れ」から拒まれた存在であるため、また甘露に帰ってくるとされています。そのため、世界樹に穢れが流れ込まずに済むと考えられます。

※英語の万種母樹(Harvisptokhm)についても調べたのですが、GPT4でもゾロアスター教と関係がありそうくらいの情報が出て来ず、wikiの情報くらいしかないので今回は触れません。

「神の意識」=水の国の旧主の意識

テイワットにおいてはしゃべるキノコがいるくらいですし、別に樹の姿をした神がいてもなんらおかしくはないのですが、この万種母樹に関してはその成り立ちに、複数の神が大きくかかわっているため検討する必要があると感じました。

ここでは、「草木の主」と神の意識を分けています。そして、神様が純粋な「甘露活水」を残したとあるので、ここでいう神様は水の国の旧主であると考えられます。

ただし、それだけにとどまるのかというのが次の話です。

聖蓮ガオケレナとマハールッカデヴァータ

彼女は不朽のガオケレナとなり、俗世そのものとなった。」(遐葉論・第2巻)

「アブゾーアの儀」は万種母樹の穢れを祓うための儀式で、それには、万種母樹の中に入り、神の意識が宿っている巨蓮「ガオケレナ」の穢れを祓う必要がありました。そこから聖潔の花が綻び、甘露が大地を浄化してくれるという話でした。

この神の意識にマハールッカデヴァータの意識は含まれていないだろうか。

これには、①「霊光」は世界樹の影響を受けない(受けない部分がある)、②世界樹の改変は表面的な記憶のみで、既に起こった事象には影響しないという二つの前提が必要となります。

なぜ、世界樹の影響を受けていないと考えられるのか?について、これを簡単に説明すると世界を造物主と被造物に分けた場合、霊光は前者に属すると考えられるからです。

テイワットの歴史をザックリ説明すると、元素七龍(七つの元素)を創造主が征服し、それを元に世界樹を含むテイワットのシステムをつくったと考えられます。つまり造物主とその4つの影はテイワットに属さないものと考えられます。また、そこから派生したもの(「天空の血筋」)も同様にテイワットに属さない部分があると考えられます。

旅人を含む降臨者もテイワットに属する存在ではないのでその影響を受けないと考えられます。逆に言うとテイワットの被造物は神の元素と何らかの関係があるために、世界樹の影響を受けていると考えられます。アビスとダインスレイヴについてはまだよくわかりませんが、「外の力」を得たというのならば、テイワットに属さない部分を持っていると考えられます。

霊光は世界樹と異なった形で世界を記憶できると考えられます。だから、ズルヴァーンを含め、カーンルイアの「勇士」に関する記憶が残されています。霊光碑文にも「ダーリの守護」という形で記録されています。

ソシーがこの記述に歴史とは違うと混乱している場面があります。この碑文については、花霊の力によってその記述が隠されていたため、ダーリ人に関する内容がそのまま伝えられているものと考えられます。

霊光については世界樹と違う形で記憶が保存されていることが示唆されています。

魔女会のニコはある方法で世界の変動を観測できるとされていますが、霊光の力であったり、アビスの力であったりからその誤差を観測しているということも考えられます。

ここまで書いたのですが、結局のところ決め手に欠けています。霊光は世界樹と違う形で記憶を残しているようですが、そこにマハールッカデヴァータが含まれるのかは藪の中。

青い樹

世界樹は白い樹ですが、万種母樹は青みがかっています。これは甘露の影響だと考えられます。

(補足)二柱の神と三先祖

中文だとちゃんと詩になってるんですよねこれ。

「二明同诞灵光子,三宗普救百种群」

花霊の誕生には、霊光(花の娘)、神鳥シームルグ(「彼女」と言われてる)、水の国の旧主、花神(ナブ・マリカッタ)、草神(マハールッカデヴァータ)がかかわっています。

「二柱の神(神聖な存在)が霊光を産み、三先祖が生きとし生けるものを救った」とすると数が合いません。たぶん、この二柱は、草神と水神だと思いますが、二柱を花神と草神と考えると実は、水の国の旧主が旧水神ではない可能性もあります。あるいは花神が神というカテゴリを超えた存在である可能性も。

またここでいう三先祖とは最初の識主ナガルジュナを含む人たちの可能性もありますし、何やら結局よくわからない文章です。

「水の国の旧主」については、「亡くなった水に住む魔神」/「彼女たちの亡くなった神様」、そして、先代の水神が亡くなっていることなどの記述から先代の水神だと考えていたのですが、カーンルイアや白夜国のように水中にも天理の監視を免れた世界があったのではと、3.7のPVをみて思うようになりました。

おわりに

一行でまとめると、二柱の神は形を変えて未だにテイワットを守ってるという話です。「水の国の旧主」に関してはこれから掘り下げがなされていくと思います。

今回のシナリオはたぶん思っている以上に重要だと思うのですが、かなりわかりづらい部分があったと思うので少し理解の助けになればと思います。

これと1つ前の記事で、3.6に追加された聖遺物テキストについては一通り触れることができました。

以上

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