期待9割、不安1割。
今回は2025年4月30日に公開された【原神】舞台裏の物語「ナド・クライの話をしよう」1で触れられた要素について、特に気になったものについてまとめつつ、それに軽い感想を書きたいと思います。
動画の内容の
- 『原神』の創作は巨大なタペストリーを編むようなものである。これまでのストーリーの中で様々な糸を編みこんできた。しかし、まだ編み足りない糸がある。開発とユーザーの間には情報の面でギャップもあり、そうしたギャップを埋める必要があった。
- 「全要素の集合地」を目指した
- 「空月の歌」の期間は1年間
- 原神では「月」に関する要素を多く編み込んで来た
- 月は最も原始的で純粋な力を持ち、七つの元素力よりも更に古い存在
- ファルカはナド・クライにいる(ver5.6で予想外の登場がある)
- ファデュイは「古月の遺骸」に関する情報を調べている(5章5幕も参照)
- 「霜月の子」はケルト神話のドルイドの影響を受けている
- ヴォイニッチ商会はナシャタウンを拠点としている。「秘聞の館」は「裏」の問題も処理している。
- ナド・クライが自治領域になったのは辺境にあるから。カーンルイアの災いで最初にアビスの侵蝕を受けた。アビスは「ワイルドハント」という災いをもたらした。
- ライトキーパーはワイルドハントに対抗する組織
- 「人」がテーマ
- これまでの国より更にすごい科学の産物が見られる
- 「空月の歌」前半は今までと違ったキャラクターの描き方をする(伝説任務やデートイベントは世界探索になじませるようにした)
- 霜月の子については読み物ではなく実際の体験を通して伝えたらどうだろうか(回想タイプの世界任務?)
テクノロジーの水準が上がっていくのはあえてだと思っていました。物語の終点は私たちの地平と同じですよ、というのは別のゲームでもやってましたね。
「今までとは違ったキャラクターの描き方をする」というのはスターレイルのようにするということかもしれません。あれは時系列に配慮する手間がなくなる反面、どうしてもプレイ時間が長くなってしまいます。
新しい要素
・樹のようなもの
テイワットのそれぞれの国はだいたい「聖樹」があります。世界樹や璃月の南天門のような白っぽい樹もあれば、モンドの風立ちの地のポプラ、稲妻の神櫻など見た目は普通の樹もあります。ここでいう「白」は月の光を浴びて成長したものだから「白」(白銀)なのでしょう。

・「人」


「人」を描くといって一見すると普通の人から外れた者を描いているのは一つのポイントになると思います。前者は鹿のツノっぽさが「霜月の子」を、後者はいかにもワイルドハントを連想させるデザイン。
・ナド・クライの植生の一部


・ヒーシ島


これの設定絵ですね

遺跡の様式が「統一された文明」ではなさそうなのが気になっています。私は「統一された文明」は月の民の文明だと考えていました。
スメールまではほぼテイワット全域にあった「統一された文明」の遺跡。フォンテーヌ以降では見なくなりました。代わりに見られるのがいわゆる「龍の遺跡」。
でも「月を崇める組織」の話でドラゴンスパインと鶴観を挙げていたのでやっぱり「統一された文明」は月の民の文明だと思います。
・ナドクライの神像の原案?
神像の外観の変化で「対立」を表現するとのことだが確かに兵器っぽく見えなくもない。


ここモザイク入ってるがすごく気になるが、おそらくナド・クライの神(霜月ないし降臨者)でしょう。

あとはAquariaがプクプク獣のシャツ着てるのが気になった

担がれるフリーナ

おわりに
ナド・クライの情報が出始めた時からこれ1年くらいやりそうだなという覚悟はしてました。ユーザーの足並みをそろえたいというのはソシャゲの運営にはありがちなことです。
これをユーザーがどう受け止めるのかはちょっとわかりません。ストーリーがとっ散らかってたので助かるっていう人もいれば、実質的にスネージナヤが延期されたことを不満に思う人もいるでしょう。
私は旅人とパイモンの旅が好きなのでそれが本編とかかわりがあるかどうかはそこまで気にしていません。あえて気になる点を挙げればスネージナヤでやる内容が削られてしまうのではないかという不安はあります。似たような話繰り返されても困りますしね。
テイワットの勢力のすり合わせで気になってくるのは、やはり「博士」とレインドットと血縁者です。
数々の人体実験とスメールに脅威をもたらした「博士」、「五大罪人」の一人であるレインドット、人間の敵であるアビス教団に加担している血縁者。いずれも何らかの形で「罪」を犯している人たちです。彼らを理解するためには強烈な動機が必要でしょう。
私はストーリーはユーザーが勝手に読むものだと思っています。作者がわざわざ説明しなくていい。物語の核についてはそれなりにきちんと説明しなければなりませんが、そうでない部分は極論触れなくてもいいと思います(ファンブックにでも載せておけばいい)。
原神で核となるのは一つは「旅人」でしょう。星海を旅する双子とはいったいなんなのか、血縁者はなぜその選択をしたのか、旅人が「神」になるというのはどういうことか。特に家族愛については形を変えて何度も描かれてきました。次に「世界」。テイワットという世界はいったいなんなのか、世界樹とはなにか、神の目とは…などなど。もちろん、パイモンの正体もその一つです。
ほかにも魔女会、ファトゥス、魔神、仙人、精霊…挙げればキリがない。原神の世界はなんと奥深いことか。創っている側の努力も相当なものだと思います。
最近の任務では昔の要素拾うことがあります。個人的には無妄の丘の話を掘り下げたのがすごくよかった。ずっと気になってましたからあそこ。ああいうイベントはこれからも期待したい。
放送で触れられた「既存の内容」については次の記事で書きます。
(つづく)