「イノシシプリンセス」を深掘りする

原神

魔神任務3章間章と任務「善悪のクヴァレナ」に関するネタバレが少しだけあるので注意してください。

この記事は、幻想シアターの『イノシシプリンセス』と書籍『イノシシプリンセス』の違いはなぜ生じているのか?ニコリヤン(魔女N)とは何者か?について考える記事です。

内容的にやや独立しているのですが前者が後者の前提となっているので同じ記事にします。

テイワットの「童話」に関する話

3章間章からすべてのテキストで世界樹の影響を考慮すべきかという疑問が生じました。

テイワットの歴史というのは世界樹が記録した歴史に過ぎず、そこからこぼれ落ちた歴史があるのではないかと考えられたからです。

結論だけ言うとその必要はないと考えています。なぜなら、改変前の出来事なんて推定しようがないからです(もっとも、雷電将軍の「人形」の技術の出所などその影響と思われるものはあります)。

それと同じように、物語も特に今まで通りで再検討する必要はないと思います。ただし、いくつか重要と考えられる書籍はあります。その一つが『イノシシプリンセス』です。

おみくじの中にアンデシュドッテル(魔女M)に宛てられたと思われる手紙が混ざっています。その中に、アリスから出されたと考えられる手紙があります。

根拠:「七国の観光ガイド」という部分。

地形を変えるような天変地異が起きていないか、一定時間ごとにテイワットを見て回っている。私のことを覚えている人が少なくなったら、七国の観光ガイドを書き直すつもりだから。
でも最近は少し疲れている…なぜかは分からない。春が来たからかもしれない。モンドで、子供の頃のあなたとよく似た女の子に会った。暇だったからその子について行くと、図書館に本を返しに行くところでね、ちょうど、あなたが書いた物語だった。
私はあなたのサイン入りの本を持っていたことを思い出して、その子に見せびらかそうとした。でも、彼女はあなたの話が好きではないと言った。
私は彼女が理解できていないだけだと思って、猪と狼と森は象徴なのだと説明した。
実はそれぞれ象徴しているものがあって、どれも奥深いのだと
でも彼女は「そんなことは分かっているわ。でも世界はもう変わってしまったじゃない」って。
その時あなたもその場にいて、女の子に説明してくれればどれほどよかったか。きっと、最後にあなたはこう言ったでしょうねー「へえ、あたしと君、どっちがよく分かってるっていうの?」…でも、なぜだか私は何も言えなかった。
彼女は首をかしげて、言葉に詰まった私をしばらく見つめた。それからハンカチで私の顔の汗を拭いた。春になって、暑くなってきたから。彼女は手を振って、くるりと背を向けると人ごみの中に消えた。ぴょんぴょん跳ねるおさげは、すぐ見えなくなった。
私は泣きそうになるくらい、腹が立った。女の子が変わったと言ったから変わった
ではいけない。自分の目で確かめに行かないと。だからもう、あまりあなたを恋しがったりしない。今日は旅に出るにはいい日だからね。

『イノシシプリンセス』にも猪と狼と森が登場します。はそれぞれ象徴するものがあって、「どれも奥深いものである」とアリス(と思われる人)は書いています。

他にも関係がありそうな話をあげると以下のものです。

ここには載せなかったのですが、狐の物語としては稲妻の『新六狐伝』1という書物も大事だと考えられます。この五巻の伏線についてはまだ回収されていません。

話は有楽斎に戻る。当時、有楽斎様がなんの理由で斎宮様の怒りを買ったのか、今となっては知る由もない。ただ分かっているのは、彼の所為がアビスの侵攻に関係しているかもしれないということだ。
しかし有楽斎様が追い出された後、狐斎宮様は鳴神大社から天守へ移り変わった。
「天地を巻き込む災厄が訪れる。私には民と主君を守る義務がある。そのため一刻も早く、将軍様のもとへ向かわなければならない。」
斎宮様が二度目に離れた時、八重様はまだ少女の年齢だった。ずっと追いかけていた人が再び彼女のもとを去ってしまった。斎宮様の言葉の意味を理解したのは、災厄が島を襲った後のことだった…
すべてが遅すぎた、すべてが思いとは裏腹になった…

狐族の有楽斎については八重神子の伝説任務1幕に出てきます。比較的最近だと武器『有楽御簾切』のテキストにも登場します。酔っぱらって妖狸の御簾を斬ったことからこの名前が付けられたそうです。

以下では、書籍の『イノシシプリンセス』について検討します。

書籍『イノシシプリンセス』

全文はこちら2

あらすじ

古代の伝説の中で、今のモンド城の土地はかつてイノシシの王国の森でした。イノシシ王が統治し、王国は豊かで幸せでした。王には美しく優しい姫がいて、彼女は毎日臣民に甘くて瑞々しい果実を配っていました。

イノシシの森の北には冷たい氷原がありました。勇敢なイノシシ王でもその寒さには耐えられませんでした。しかし、その地には唯一の住民である子オオカミがいました。

子オオカミは明るい青の瞳とつややかな灰色の毛皮を持つ無邪気な存在でしたが、ある日、邪悪なリス「ウーバークァ」と出会い、それを食べられるリスと勘違いして飲み込んでしまいます。

ウーバークァの呪いにより、子オオカミは心に冷たい氷柱を刺されます。子オオカミは他の動物に悪口を言い続け、孤独になりました。子オオカミは北境へと移りました。彼は氷原で唯一の孤狼となりました。

イノシシの姫は子オオカミの話を聞いて心を痛め、彼を救おうと決心しました。知恵のキツネと長生きの亀に助言を求め、真心と炎だけが彼の心の氷柱を溶かせると知りました。姫はキツネと亀と共に北境へ向かいました。

姫と二人の智者は氷と雪の地に到着し、寒風を漂う妖精に助けを求めました。妖精は体力を代償に道を案内すると言いました。姫はその要求を受け入れ、険しい雪山を越えました。

姫はついに氷に覆われた子オオカミを見つけました。姫の涙が子オオカミの心の氷を少し溶かし、彼女の決意と友情により、子オオカミの心の氷は完全に溶けました。姫と子オオカミは友情を育み、共に故郷へ戻りました。

「だから、私は私の全てを犠牲にして、あなたのお腹を満たそうと思う。どう?」
子オオカミはその言葉を聞いて呆れた。
「ウォン~ウォン~お前正気か!俺の目の前で、そんなことを言うヤツはいなかった!」
子オオカミは姫の目の中に光る決意を見た。彼の心の中の氷がひとつ割れる。
「違うわ、つまり——」
王国で最も賢くて、最もお世話になった二人の家族を犠牲にしてあなたのお腹を満たそうと思うの。私たちの友情のために!
マズいと感じたキツネはすぐに逃げ出したが、子オオカミと姫に捕まった。亀じいはビビって甲羅に隠れている。
子オオカミと姫は雪の中で珍味をいただいた。洞窟でたくさんのキノコを採り、コケ植物で火を起こし、亀スープを楽しんだ。
子オオカミは初めて分かち合った友情の楽しさを知った。心の中の氷がどんどん溶け、嬉しい涙となって溢れていく。
姫は子オオカミと手を繋いで、一緒に故郷へと戻ったのでした。

物語はこれでおわりです。

テーブルの周りを亀と狐とイノシシがぐるぐる回っている様子。

氷の山には悪そうな顔をしたオオカミが写っています。

アリスはアンデシュドッテルの描く物語について「悲しみ」を教えてくれるものだと言いました。

この本の評価については様々ですが「花時に訪れた手紙」(綾華のスキン)にも記述があります。旅人が綾華に求められて外国文学を挙げるのですが、その中に『イノシシプリンセス』がありました。

綾華「『イノシシプリンセス』ですか?」
旅人「うん、これは残酷でありながら美しい童話で、普通のものとは一線を画してる。だから、きっと多くの人が面白いと思ってくれるはず。」
綾華は、数多の本を読破してきた荒谷編集にこの一覧表を提出した。ただ残念なことに、荒谷編集は何の迷いもなく『イノシシプリンセス』の名前を削除してしまう。
荒谷「えっと、この童話は少し特殊すぎるから、みんなにはまだ早いと思うわ…」

かなりの色物扱いされていることが分かります。「残酷」とは亀じいの犠牲をいい、美しいというのは姫の慈悲と新しい友情のことを言っているのでしょう。

以上が書籍『イノシシプリンセス』の内容です。

幻想シアターに見られる『イノシシプリンセス』

幻想シアターには『イノシシプリンセス』を連想させるものが色々出てきます。以下はそれをまとめました。

幻想シアターのドアボーイの子オオカミ(以下、区別のため「ドアボーイ」)です。しかし、物語に出てくる狼は青い狼なので見た目は全然違います。

ドアボーイがみた夢の一つにイノシシプリンセスがあります。


憂鬱というよりは退屈にしてそうな姫の様子。魔女の描く物語なので薔薇が登場している。


姫が民に果実をばらまいている様子(第1巻)。なぜかこの場面で子オオカミがいます。


邪悪なリスのウーバークァ(Woobakwa)との出会いだと考えられます。このウバカは魔法使いの姿をしています。

※子オオカミは魔女と魔法使いは区別するべきと言っているのですが、その判断基準は不明です。ここでは邪悪な」と付いているので魔法使いであるという解釈を取りました。


リスに呪われてしまった子オオカミにたいし、姫は物語によってその心の氷を溶かそうとしていると考えられます。


子オオカミが魔物と戦う様子。子オオカミの身体の模様にも注目したい。

子オオカミが邪悪なリスと戦う様子が描かれています。


エンドロール。狐と亀がいて、姫は風車を手にしています。

このように幻想シアターには書籍に書かれていない部分も描かれています。書籍と違うものもあれば、ウバカとの戦いなど物語の続きと見られる場面もあります。

なぜ違いが生じているのか?

この『イノシシプリンセス』という物語で、特におかしいのは実は7巻です。これは家族を犠牲にして他人を救う物語と読むこともできます。かなり不吉な内容です。この物語の不気味さを支えているのが7巻です。

一番シンプルなのはここだけ別の人が書いたという可能性です。これについては全く根拠がありません。作者が途中で亡くなってしまい、続きをアリスが書いたという可能性がはありそうかなと思っています。

※一応、5巻に「犠牲」の伏線はあります

次に、世界樹による物語の改ざんの可能性があります。しかし、世界樹の影響では人の手によって書かれた物語は影響がありません。

※細かいですが『黯雲の島』は改変されているではないかというツッコミがあるかもしれません。同書は澤田先生が「傾奇者」ついて書いた小説です(3章間章参照)。これはこの小説が歴史小説であることが原因だと私は考えています。歴史小説は歴史的事実をベースに描かれるのが普通であり、歴史的事実が変更されれば物語もそれに応じて変わってしまうと考えられます。つまり、ナヒーダがいう「私の手によって書き起こされた物語」とは歴史的事実から独立した物語をいうと考えられます。

次に考えられるのが、一般流通用として別の物語を記したというものです。いくらオブラートにつつんで書いたとしても「禁書」に指定されてしまうと、読者にとどけることができません。そこで、やむなく作者が別の形で物語を残したという可能性です。

この場合、シアターは一般流通と関係がないので、シアターに保存された物語が本当に書きたかったものということになります。

シアターもまだ始まったばかりですし、この微妙な違いはこれから明らかになるでしょう。

イノシシとオオカミと森について

アリスが書いたと思われる手紙では「はそれぞれ象徴であってどれも奥深いものである」とありました。順に検討します。

イノシシと仙霊は関係がある?

露骨に匂わせているのがオオカミと仙霊と魔女Nの関係です。

子オオカミがオオカミの出てくる物語について放してくれます。ちょっと長いですが、正確に引用したいので全文のせます。

※ver4.8にて会話ログ実装のため画像差し替え

「肉を載せたイノシシはウサギになり、飛び跳ねるたびに振り返って、本能的にお宝の場所に人を案内するようになった」とあります。仙霊も追いかけると旅人を宝箱まで導いてくれるし、途中で立ち止まって待ってくれます。

「人の頭の中でしゃべるのが好き」ということから「とあるイノシシ」はニコと関係がありそうです。

イノシシプリンセスの頭の牙は二本のツノのようにも見えます。

森について

『イノシシプリンセス』に出てくるのはイノシシが住む森と北の氷原ですが特にヒントとなるようなものはありません。

「酔っ払いの逸話・3」には「仙霊の領地」に関わる荒原が出てきます。

やつは部族を率いて野原と古びた宮殿を越し、魔物と仙霊の領地を駆け抜けた。
荒原は残酷な地。日々に衰弱する王狼の群れもだんだん四散することになった。年月が経つと、群れには老いた王狼しか残っていなかった。

伝説によると、荒原は神が存在しない地、古い魔神が残した亡霊の残骸と旧日の仙霊が住んだ宮殿が残されているだけだった。独り身の老狼が灰色の宮殿を通りかかる時、やつは音楽の音に引きつけた。

オオカミに関する話

ここはあまりにも判断材料が少ない。

『イノシシプリンセス』の狼は「明るい青の瞳と、艶やかな灰色の毛皮をもっていた」とあります。

狼には星の特徴があるというくらいです。強いて言えば、テイワットの人が降臨者を救った過去があるのかもしれません。

関係があるかわかりませんがボレアスも青い狼と言っていいでしょう。身体の模様がだいぶ違いますが。

ニコと夢の世界に関する話

世界の変動に気付くことができるということは、降臨者のように世界樹の影響を受けない可能性が考えられます。次に、何らかの方法によって世界樹改変の影響が弱まる可能性も考えられます。影響を受けつつも、その変動を観測する手段を持っている可能性も考えられます

ニコが(第三)降臨者であるという考え方も興味深いですが、ここでは別の世界樹の影響が及ばない可能性について考えたいと思います。

ナヒーダはここで歴史的事実から独立した物語を記しました。

物語にしておけば世界樹の改変を免れることができるという単純な話であるのならば、そもそも夢の中に置いておく必要がありません。

つまり、自らの「自らの深い夢の中に保存した」というのにも意味があると考えられます。

夢境はテイワットの現実空間とは別の世界を形成しており、そのため世界樹の影響を受けにくい部分があると考えられます。夢の世界は世界樹の影響が弱まる部分(手の届きづらい部分)があるということです。

※ここでなぜ「弱まる」に留めているかというと例えば夢の住人アランナラも世界樹の改変の影響を受けているからです。任務後に村長に話しかけると、「マハールッカデヴァータ」が「千樹の王」に改変されています。

ニコと夢が関係ありそうなテキストはほかにもあります。

一つの嘘を繕うために、また一つ嘘が生まれる。尽きることのない嘘の果てに、人々は「正義」を見たの。何もかもが茶番だって、無知な者は嘲笑うけど…振り返ってみれば、一番初めに自分を騙したのはまさに自分だったってことに気づくのよ。
——魔女「N」がとある者のに残した無秩序な寓言より

ミステリアスな魔女Nですがもしかしたら「夢」と仙霊が関係しているかもしれないという話でした。

ニコは完全に実体を失ったわけではないと考えられます(なぜならお茶を飲んでいるから)。

夢の住人であるアランナラも現実の世界に干渉することができます。例えばアランバリカは遺跡守衛を倒していました。同じように夢の住人であっても現実世界に干渉できないということはないと考えられます。


「めちゃくちゃな筆跡」の手紙はニコの筆によるものと考えられます。

実はあなたに言いたいことは、全部最後に言ったの。でもアリスに、やっぱり書けって言われたわ。口で言えないのなら、書いたほうがいいでしょって確かにそれはその通りだけど、いつも人の頭の中で話しているから、字を書く練習というのはあまりしたことがないの。

心の中で考えている事があたしに覗かれるんじゃないか、なんて心配はしなくてもいい。そんなことはしたことがないから。それでも心配なら、あたしの秘密を教えてあげる。実は、話せないことが息苦しかったあたしは、最初は信じられないくらいおしゃべりだったの。本当の口を使っておしゃべりをする人は、あたしよりはるかに問題が少ないと彼女は言った。でも、あたしはちょっと話をしただけで頭ががんがん痛む。彼女はあたしに少し落ち着いて、神秘的で高貴な話し方をするように提案した。だからあたしは今、こんな風に話すようになったのよ。

じゃあ、今日はこんなところで。あなたが心配することは何もないから。ただ、あたしのために、祈ってて。

これは『魔女と消えない炎』の5巻の著者にも通じる部分があります。

粗雑な字で書かれた本。著者があまり筆を握ったことがないのか、それとも何かがあったのか…3

おそらく「何かがあった」という方が正しいと思います。

ニコは「訳もなく空から聞こえてきた」は間違っているようで正しいと言っていましたが、別の意味もあったように思えてきました。

仙霊とは?

仙霊に関する話は断片的なのでここに整理しておきたいと思います。状況証拠を積み上げているだけで、はっきりとした根拠はありません。今までの記事で繰り返し書いていますが、大事なのでまた書きます。

仙霊と使者のつながり

フォンテーヌを除くテイワット各地から同じ文字を用い、同じ建築様式の遺跡が出土されます。このことからテイワットにはかつて統一された文明があったと考えられています。それが「原始の時代」です。

伝説によれば原始の時代、人々の道徳は十分に確立しており、法律や権威の支配に頼る必要はなかった。天界の使者が大地を往来し、その導きにより、人々は太古から続く安寧の中で平和に暮らし、繁栄と豊饒を享受してきた。(レムリア衰亡史)

この「使者」については様々な呼び方がされています。

「天からの使者」(エリニュスの歌)、「天界の使者」(レムリア衰亡史)、「高天の使者」(プシュパの歌、萃凝晶)、「神の使者」(水祭りの人ほか)、「使者」(紫晶の花冠)、「天空の島の使者」(慈水怒濤の翼)、「まだ沈黙していなかった使者」(清水玉)、「青い空の上で久しく沈黙している使者」(古祠の瓏)、など。

私はこれらがすべて同じものだと考えています。ここでは単に「使者」とします。個人的にはこの使者がアビスの使徒と対を成すものと疑っているのですが、特に証拠はありません(同一はさすがに言い過ぎだと思います)。

アランマによると仙霊は偉大な種族で、地上には存在しない知恵と美貌を兼ね備えている。そして、ナラ(人間)とともに行動して、言葉や自然哲学を教えてくれた存在でした。

仙霊はその種族が最後に残した抜け殻に過ぎず、生まれながらにして呪いを背負っていて、ナラと愛し合えば知恵や力を失い、身体も退化する。昔、その種族のある遺民(花神)が千樹の王(マハールッカデヴァータ)やワルカの王(キングデシェレト)と交流した。

花神は別のところで「天空を見放された」者で、血族の者たちはみな罰を受けたとあります。「紫晶の冠」には次のように書かれています

「それはかつての、平和だった遥か昔の時代。多くの使者は凡人と交流し、天空からの言葉を伝えていた…」
「けれどその後、侵入者は天空の外から来て、数えきれないほど多くを破壊した。川も海もひっくり返って、疫病が横行して…」
「外から来た者たちは私の血族に戦争をもたらし、大地の枷をも破る妄想をもたらした…」
天の主は妄想と突破を恐れ、大地を補う天の釘を落とし、凡人の国を滅ぼした…」
「私たちもそれぞれ追放という災いを身に受け、天空との連絡は途絶え、教化する力を失ってしまった…」

このことから花神も天空の使者と関係があり、仙霊もまたそれと関係があると考えられます。

その特徴

仙霊において注目すべきはツノ歌声だと考えられます。仙霊を追いかけている時にすこし悲しげな音が聞こえますが、それが歌声だと考えられます。

仙霊。台座には翼が描かれている。そして仙霊は旅人をお宝に導く性質を持ちます。

ドラゴンスパインの壁画。こちらも仙霊と同じように後ろに向かってツノのようなものがあります。も生えています。

ニィロウはふだんからこの格好をしていますが、これは花神誕祭ににおける伝統的な衣装であるらしい。

※「私のこの服も、花神様の姿を模してデザインしたものらしいよ」と言っています(3章1幕)。頭の飾りは別かもしれません。

そして、ソルシュと「二本角の花冠」。ソルシュは花霊で、花霊は花神の残した霊光から生まれた存在です。ということは「偉大な種族」と関係があると考えられます。

あとおまけですが、旅人が仙霊が宝物に触れたときに「悲しげな雰囲気がある」という話をしています。これはver1.×の情報でしたが、天空を追放され呪いをかけられたというのならば納得できるでしょう。

おわりに

まとめると、

  • 世界樹は歴史的事実から独立した物語には影響を与えない
  • イノシシプリンセスは意図的に手を加えられた可能性があること
  • ニコは仙霊と関係がありそう

というものです。可能性がある、ありそうだとちょっと歯切れが悪い気がしますが。

私がそれまでニコに抱いていたイメージは夢の中の住人でした(アランナラの特殊個体くらいのイメージ)。夢の中の魔というと夢魔が思い浮かびますが誤解を招きそうなので今は「夢の使者」くらいの存在だと思っています。

私は前々から夢の世界が重要だと思っていてその流れの記事の一つです(なぜなら夢境は違う「規則」が成り立っているからです。特に時間がそう。)。

今回の夏のイベントは「童話」です。そしてPVには意味深な魔女のカットもありました。幻想シアターも実装たばかりです。このことからやや重要なイベントなのではないかと思っています。

過去の夏のイベントはいずれもアリスが関係していました。油断していると重要なイベントが来るかもしれません。

放浪者もいるし、もしかしたら魔女Nが関与しているかもしれないと思い記事にしました。

間に合えば明日(7/14)も更新します。

無理でした。

(おわり)


  1. https://wiki.hoyolab.com/pc/genshin/entry/775 ↩︎
  2. https://wiki.hoyolab.com/pc/genshin/entry/2351 ↩︎
  3. https://wiki.hoyolab.com/pc/genshin/entry/5733 ↩︎
ManQ

原神も3年目となり新しい楽しみ方を探すべくブログを始める。
ストーリーのテキストをじっくり拾って読むのにはまってます。
神話は詳しくないので頑張って調べてます。

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