ver4.0で水仙十字院に関して新たなことが新たなことが沢山判明しました。この記事では「人」に注目することで流れを整理する試みです。色々考えた結果、ルネとアランを中心にすればある程度見通しが立ちやすくなるのではと考えました。
両者は科学と魔術(魔法、呪術)を代表しています。そして子供のころに勇者(騎士)がアランで悪龍がルネでした。
この記事は、魔神任務(4章2幕)、世界任務「古き色合い」「水仙のアン」などのネタバレが含まれるので注意してください。
アランとルネの足跡を追ってから
・世界の滅亡
・ジェイコブの体質
・自然哲学学院閉鎖の理由
・マリアンの行方(リリスの意味)
・悪龍ナルキッソスが純水精霊だった理由
について軽く検討します。
いつもは世界任務は世界観を深める補足的な説明なのですが、今回は魔神任務にかなり関係してきそうです。なぜなら魔神任務ですでにジェイコブの名前が出てくるのと、予言の終末が近づいているのであればルネが動く可能性が高いからです。
そのため、水仙十字院及びその登場人物については詳しく検討する必要があります。
(更新)
23/09/05 アランの日誌に抜けがあったのでその部分を修正
水仙十字院
水仙十字院とは?
「…孤児と犯罪者の子供のための養護施設を正式に公共の福祉システムに導入することが決まった。前世代の文明の遺跡に位置するため、命名は…」「…水神様の仁政に感謝するとともに、以下の職位を設ける。院長一名、おとなしい性格の純水精霊に務めてもらう。副院長一名、品格と高い実行力を持ち合わせた人間に務めてもらう…」
おそらくここの水神様は前の水神のことを指しています。水仙十字院とは、純水精霊と人間が手を取り合って運営していた孤児院でした。
登場人物
院長 | 水仙十字院の院長。純水精霊。 |
バザル・エルトン | 海軍司令官として「スポンジアン号」を率いた。退役後に水仙十字院の副院長となる。 |
カール・インゴルド | 元記者。記者を辞めた後に冒険家となる。 ルネとジェイコブの養父。 |
ルネ | 「人智を越え」ようとした学者。 |
ジェイコブ | ルネの幼いころからの友人、研究を共にする。 |
アラン | 学者。対消滅現象の制御に成功するエネルギー革新を起こす。 フォンテーヌ科学院を設立した。 |
マリアン | アランの妹。のちマレショーセ・ファントムに入る。 ロボット犬セイモアのご主人様 |
カーター | アランの研究助手。自然哲学学院のルネたちのお兄ちゃん的な存在。 4人と同じ水仙十字院出身。 |
※SponsianはスポンシアヌスSponsianusの英語。3世紀のローマの混乱期(軍人皇帝時代)に皇帝を僭称した者。その存在の根拠の金貨が偽造とされていたのですが、2022年に真正が証明されたことでちょっと話題に。
※ver3.6のときは「ヤコブ」だったのですがいつの間にか「ジェイコブ」に変わりました。
※セイモア(プロトタイプ4ACV07)はおそらくカーターの「思考能力を備えた写真機」というアイディアを具体化したものでした。アランとカーター(Carter)の名前ももじってそう。
世界任務「水仙のアン」においては一見ループしているようでしてない水仙十字院の物語があります。これは水仙十字院の物語を重層的に描いているものと考えられます。
この任務では数世代にわたる水仙十字院の子どもたちの話がかかわってきます。バザル、カール、アランの養父もかつては同じ院長によって育てられた水仙十字院の子どもでした。そこではカールが悪龍ジャバウォックにそして別の人が勇者となり、勇者と悪龍のロールプレイングゲームがされていました(2本の異なる聖剣の意味)。
カーターの時にはバザル(副院長)は料理があまりうまくなかったようで、ルネたちの話と食い違いがあります。
そして、ルネ、ジェイコブ、アラン、マリアン(アン)のときには、アランが勇者(騎士)でルネが悪龍を演じていたと考えらえます。あるいは時には別の役を演じたかもしれません。
マリアンが加わってようやく埋まりました。ジェイコブが年少であることは「ルネの調査ノート」に書かれています。
ここでジェイコブがもらった羽根のアクセサリーは不思議な本のページ・7に出てきます。
アランの人物史
アランの人物像は研究助手カーターが書いた日誌からうかがえます。カーターはおそらく重要な人物で、ルネとアランの決別の原因となったと考えられます。彼は水仙十字院の先輩で、自然哲学学院ではルネたちのお兄ちゃん的な存在でした。
比較的若かったアラン、ルネ、ジェイコブが研究資源を独占していることに学院内で不満がたまっていたという描写があります。また、ジェイコブは周りから嫌われていると感じたようでした。
カーター視点 | 補足 |
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アランが同じ実験室に配置される | 「体に全然合っていない白衣を着て」「神童」などの記述 二人には年齢差があったと考えられる |
砂漠から運び込んだ古代の立体マシンをあやまって起動してしまう アランがマシンを「手懐け」た | |
休暇 | |
アランがお見舞い来る。妹マリアンも同行する 「思考マシン」の構想についてアランの話を聞く | |
アゾス物質を使って動く補充用のマシンが届く アランが研究資源を独占していることに不満が集まってることを知る。 マリアンより友達が学院に入るという話がされる | |
ルネとジェイコブが実験室に加わる アランとルネはプライマルメカの研究をベースに新たな動力コアの開発へ | 不思議な本のページ・4 エネルギー研究のプロジェクト |
アラン兄妹、ルネ、ジェイコブとピクニックに行く 場所はペトリコール。ルネはここの遺跡と石像に興味を示す ルネからなんとかの劇団と印に関する話をする | 「金色の劇団」「密合の契印」の話か(不思議な本のページ1) レムリア王国(前文明)と魔像の可能性が高い |
休暇 | |
マリアンがジェイコブを連れて見舞いに来る アランとルネは研究の山場を迎えているので来れない | |
意識を失っている時にアランと学院長がお見舞いに来る | |
4人が水仙十字院の後輩だと知る。 アランと「思考マシン」の話をする。 思考能力を備えた写真機の製造を思いつく。 | 「アランの日誌」 「ジェイコブの日誌」(「副院長」に捨てられた) |
「遂に電球がひかった!」 対消滅現象の制御に初めて成功する ルネとジェイコブはアランと別の研究をする | 不思議な本のページ・5(ルネ視点) |
休暇 | |
昏睡状態の時に何度か来てくれて置手紙があった。 ジェイコブの手紙に自分とルネの研究室に来て欲しいと書いてあった | のちにルネはカーターにすべてを打ち明け人体実験を行う (不思議な本のページ・5) →のちにアランと訣別(これが原因?) |
アンが花をくれたが目覚めた時には既に枯れてしまっていた | |
ベットから出て研究室を見て回る。 アランは別の研究室に移った | アランは機械運動学の研究へ 運動学のプロジェクトへ |
水仙十字院~自然哲学学院
養父と言われている通り、執律庭のエマニュエルは実父ではありません。水仙十字院がなくなった時に彼に引き取られたと考えられます。これについては彼もカール・インゴルドもバザル(副院長)も同じ水仙十字院出身だったことが大きかったと考えられます。
引き取られたアランは自然哲学学院へと推薦されます。
カーターと同じ実験室に配置される
ルネとジェイコブの加入
ルネはアランと同じ実験室に配置されプライマルメカ(プライマル構造体)の研究をベースに新たな動力コアの開発を始める。
※アランの日誌には記述がない
ペトリコールへのピクニック
カーターがアラン、ルネ、ジェイコブをフィールドワークと称してペトリコールにつれて行きます。これは好評だったようで、ルネも日誌に記しています。ルネはカーターに対して、「金色の劇団」や印の話をします。そして、遺跡と石像に興味を示しました。
ルネの記述
※このピクニックについてアランの日誌には記述がない。しかし、ルネの記述を見る限りは楽しんだようです。
対消滅現象の制御に成功する
この前にルネとジェイコブは別の研究へと移ります。そしてルネは助手と共に対消滅現象の制御に成功しました。これにより、エネルギー研究が一段落します。
アランの日誌
ルネ
機械運動学の研究へ
アランは機械運動学の研究へと進みます。
アランの日誌ではここから「お見舞い」に関する記述が増えます。そして実験室の移転の話が上がりますが、アランは消極的な姿勢を示します。一つには「助手が新たな場所を見つけられないかもしれない」との懸念がありました。
ある日の「お見舞い」をした後に実験室を移したとの記述で日誌は終わっています。ここの見舞いでおそらくカーターの人体実験に関する話を聞いたと考えられます。
その後のアランの研究についてはエンジニアの日誌が残っています。いわゆる「新型」のクロックマシナリー開発の話だと考えられます。ここでは、研究所の再編成の話が書かれています。
研究所再編に伴う閉鎖
その後、自然哲学学院が閉鎖されることになります。アランはファントムハンターに引き抜かれます。ここでなぜアランがマレショーセ・ファントムに入ったのかは明らかではありませんが、養父がファントムハンターであったこと、彼の作るマシナリーの警備への活用などが考えられます。
フォンテーヌ科学院の設立
マレショーセ・ファントムを離れたのち、そしてフォンテーヌ科学院を設立します。
アランのその後
フォンテーヌ科学院を退職してからは工房に身を投じ二度と人と会うことはなかった。没後、個人の工房で何かを建てていたことが確認されている(「傑作の序曲」)。もっとも、これは伝s熱の一つなので事実は異なる可能性もあります。
ルネの人物史
長い、資料に作った時系列表があるのですが、ここは読み飛ばして構いません。
ルネの足跡 | 補足 |
---|---|
ポワソン町 ルネとジェイコブは知り合いだった 記者カール・インゴルドは彼らの写真を撮る | このとき写真に写っていたのが エドワルド・ベイカー(ジェイコブの父)、 ルノー・ド・ペリコール(ルネの父)、 大魔術師「パルジファル」など |
ポワソン町の包囲 | ルネとジェイコブの親が亡くなる(ギヨタン父の関与) |
ルネ、ジェイコブは水仙十字院に入る | ルネとジェイコブはカールの養子(「学院長の日誌」) ※ゆえにジェイコブ・インゴルド おそらく水仙十字院解散後の話 |
(?)ダーリ人の遺跡の研究 | ・このときに世界式を逆算した結果、災厄の到来を予期する ・ジェイコブにエリナスの何かを埋め込む? |
(?)ジェイコブと巨獣エリナスの遺骸に侵入する | 「現段階でジェイコブにそんなリスクを負わせる必要はない」と判断する (不思議な本のページ・2) |
(?)ジェイコブの旅 | おそらく深淵? ※ルネの懐中時計がアランのものと大きく時間がずれていたとの記述から。 |
ギヨタン兄妹と再会する | ジェイコブの体質については伏せておく(不思議な本のページ・2) |
ジェイコブの実験を続ける 「通路」を開く実験をする | (不思議な本のページ・3) |
アランの実験室に配属される | (不思議な本のページ・4) |
ルネは研究資源を得ようと画策する | 「あの本」(啓示の書?)の力を利用して僕たちが見たもの(=世界の終末)をみせるべきだと考える |
カーターとフィールドワークに行く | (不思議な本のページ・4) |
カーターの身体の具合について知る。残された時間が少ないことを痛感する。 | |
アランが対消滅現象の制御に成功する | 不思議な本のページ・5 |
頼んでいた探検家が「真紅の石」を入手する | この探検家はカール? |
研究が行き詰まる、再現性に乏しい。 学院の人が信者みたいになった | なんとか「学会」の設立 |
カーターにすべてを打ち明ける | |
カーターの実験は失敗に終わる | |
アランと訣別する | |
ペトリコールに行き、前文明の遺跡を研究する | (不思議な本のページ・6) |
院長と??で再会する | おそらく原始胎海か?(不思議な本のページ・7) |
前文明の隠された秘密を明かす | 不思議な本のページ・8 |
ルネは原初の水に溶けてなくなる | 不思議な本のページ・9/「水仙の一瞬一瞬」 |
水仙十字院
ルネはポワソン町の包囲により両親を失い、水仙十字院へ行くことになったと考えられます。ジェイコブもおそらく同様の理由だと考えられます。そして、災厄にともない、院長と副院長がいなくなったことから副院長の友人であるカールに引き取られました。
ダーリ人の遺跡研究
これが「ルネの調査ノート」の内容。ここで、ルネは世界の滅亡に関して知ります。ここからいかにして世界の滅亡から人類の火種を残すか?ということがルネの問題意識の中心となります。ここでは「意志」の抽出というアイデアが出されています。
古代人が描いた世界の情景とは違って、もはや新しい文明は誕生しない…システム外の「変数」を導入することを考えない限り…そんな力があれば、可能かもしれない…(不思議な本のページ・1)
「変数」と言えば旅人なのですが、ここでも逃げ道が用意されています。
巨獣エリナスの探索
ルネは在野の研究者として独自に世界の滅亡に対処し始めます。しかし、そこで壁につき当たります。それが研究資源の不足です。ルネの研究はある種の考古学を含むものなので人も手間もかかります。
独自に実験を続ける
ルネは引き続きジェイコブにエリナスの血と肉を摂取させます。そして、「通路」を開いたことで獣域ウルブズが侵入してきてジェイコブが撃退したことが語られています。
アランと同じ実験室に配属される
ここでの目的は前述の通り研究資源の獲得だと考えられます。
ルネは学院のレベルが思っていたよりずっと低かったことに失望します。とくにカーターについては「アランの助手は大したことないし、バカだ」と言い放っています。
ここでいう「あの本」というのは啓示の書のことを指していると考えられます。おそらく考古調査の過程であの本を見つけ、そして世界の終末についてより具体的なイメージを抱いたのではないでしょうか。
「学会」の設立
ここでルネは意図せずしてずっと求めていた研究資源が手に入ります。そして、自然哲学学院の人たちを組織し、帰属感を持たせるために「学会」を設立します。「あの名前」というのがよくわかりませんが、レムリアや金色など前文明に関するものが考えらえます。⇒十字鈴蘭学会/水仙十字結社
※「レムリア人の末裔を自称する謎の学者たちが、意図的に歪曲したためである」(レムリア衰亡史・第3巻)とあるが関係があるかもしれません。
カーターに対する人体実験
病気がちであったカーターに対してルネは人体実験を持ち掛けます。ここの■■は深淵(アビス)か。ジェイコブに続く「人類の極限を超えたことを裏付けられる二つめのサンプル」を作り出すことで、より方法の精度を上げることが目的でした。しかし、これが大失敗します。
融合に失敗し肉体は崩壊したが意識はあるようでした。
※「危険な残滓」とありますが、白朮の伝説任務で魔神の残滓を治療に用いていた例があるので関係あるかもしれません。
アランと訣別する
ここについては理由が書いていないのですが、おそらくアランの研究助手であったカーターに対する人体実験とその失敗が原因だと考えられます。
かつてルネはアランのことを「人体の仕組みを知りたくて殺人鬼になってしまう悪党かもしれない」と言っていましたが、現実はそうではありませんでした。彼はいつの間にか超えてはいけないラインを超えてしまいました。
この後、自然哲学学院は、表向きの理由は再編成で閉鎖されるのですが、その際のルネの動きはわかっていません。
再びペトリコールへ行き、前文明の遺跡を調査する
魔像がキーワード。「今、一部の地方の伝説では、古代の偉大な学者たちまでもが魂を吸い取る魔法使いのように描かれている。彼らは人の魂を特製の魔像に入れて、思うままに使役していたというのだ」(レムリア衰亡史・第3巻)。
すなわち、レムリアでは既に「意志」を抽出する技術が確立していたことになります。「ルネの調査ノート」で語られていた、「意志」の抽出です。
※不朽なる石と、原始の水から抽出されたイーコールを組み合わせ、黒い鉄のように固い種族を作り上げた――魔法の石を皮膚に、イーコールを血に。それから、野蛮に戻る呪いを恐れることはもうない…(無垢な海の酒盃)
院長と再会する
ここの詳細はよくわかりませんが、おそらく原初の水を探す過程で見つけたものと考えらえます。
ルネの考えによると古代文明はすでにここにたどり着いていたらしい。
前文明の隠された秘密を明かす
露骨に魔術を匂わせています。「古代の大契印」、四要素、そして「品質と密度がより高い水源と導水路の痕跡」などの記述から封印されていたのは原始胎海(=原初の水?)であったと考えられます。
ジェイコブも原始胎海について研究していました。
ルネは原初の水に落ちる
ルネは原初の水に身を投じます。「僕は水を通して自分を再認識し、水を通して生まれ変わる」。
この懐中時計はアランがルネにプレゼントしたものでした。
その後のルネ
以降のルネの足跡は途絶えます。不思議な本のページ10~13(10は未入手)はルネでもジェイコブでもマリアンでもない第三者から語られます。
「化学の婚礼、元素の密合」は錬金術を連想させます。そしてここで初めて「リリス」という名前が出てきます。
以降は、ルネを含みルネでない者がその主語になります(「アダム」と言ってしまいたいですが以下ではルネ(?)とします)。そして、リリスというのは恐らく(院長や)マリアンを含む存在。そしてそのリリスから生まれたのが純水精霊アンではないかと考えられます。
※「リリス」:一部の文献では、リリスはアダムの最初の妻で、イブの前に存在したとされています。しかし、彼女はアダムと対等であることを望み、彼との対立を経てエデンの園を去ったと言われています。
※ここについてルネ(?)を主導している意識がカーターの可能性もあります。
「未来には、彼(=アラン)と、マリアン・ギヨタンの席がある」というようにマリアンは特別扱いされていました。
その後のルネ(?)、リリスについてはこれから語られるところだと思います。ジェイコブについては、世界任務「古き色合い」でアビスの使徒として登場しました。ここでは、アビス教団とは関係がないことが示唆されておりまたおもしろそうなところです。
※マリアンについては、エリナスで水仙十字結社と交戦した後の行方はわかりません。
この事件についてエリナスは、「たくさんの人がいて、そこには原始の水の精霊が一体と、すごく大勢の鋼鉄の動物たちがいた。それがワタシの体の中に入ったの」と語っています。そして爆発が起こり、たくさんの人が亡くなって生き残った人は立ち去った。その爆発の際にできた傷からメリュジーヌが生まれたとされています。
疑問点とそれに関する考え
世界の破滅
時間は新月(午前0時)のところ。つまり、世界の破滅を指しています。旅人が来たときに時計の針(剣)が動いてゼロに近づきました。
今回の話はスメールとよく似ていると感じます。アザールら賢者たちとナヒーダもその手法は違いましたが「世界樹の枯凋」という点において問題意識は共通していました(だからナヒーダは賢者を追放で済ませた)。賢者たちは新しい神を創ってそれを解決しようとし、ナヒーダは知恵を用いて世界樹に秘められたマハールッカデヴァータのメッセージを解読することでそれを解決しました。
今回は世界の滅亡の予言です。ルネも、水神もヌヴィレットも、ファデュイ(召使)も同じ問題を違う方法で解決しようとしています。
ジェイコブの体質
今回のバージョンで興味深い話が追加されました。レムリアと対立していた毒龍スキュラの末裔の話ですです。海に住む龍族の末裔が蛮族と龍族から成る大軍を率いてレムリア国に責め、魔像軍団と戦いました。スキュラは破れ封印されてしまうのですが、その後も戦いは続いた。あるとき弓使いと龍の末裔は和解した。
その後の解釈の一つとして、それぞれの故郷を裏切って一緒に生活することにしたと言うものがあります。
これならば、ジェイコブがエリナスの肉を食べていたことなどは龍族の末裔ならある種理解できます。また、ルネが悪龍役をやっていたのにも関わってきます。
これが「聖蓮」とどう関係があるのかという問題がありますが、おそらく「霊光」の部分がテイワット外の存在とある程度共通性があるのではないかと思います。七元素に属さない霊光とアビスは同位で、アビスにはテイワットに属さない存在です。
そうするとテイワットに属さない七元素以外の龍(例えばエナリスやドゥリン)などと同じようにスキュラもテイワット外の存在なのではないでしょうか。
自然哲学学院の閉鎖の原因
表向きは再編により閉鎖が決まったようですが、調査の手が伸びていたという資料が残っています。すなわち、ルネの「学会」の存在が原因だったと考えられます。
マリアンの行方
前述の通りリリスの意識の一つにマリアンがあると考えられます。マレショーセ・ファントムにいた彼女がどういう経緯でこうなったのかはわかりません。
マリアンは永遠に終わらない物語に囚われていて、旅人がそれを終わらせることを望んでいます。
この終わらない物語を終わらせるのが「変数」である旅人だと考えられます。
悪龍ナルキッソスが純水精霊だった理由
これについては、ルネが原初の水に溶けた存在であるからということになります。そのため純粋精霊の見た目をしていると考えられます。
ルネとアランのその後
アランは普通の人間だったと思われるので普通に考えれば死んでいます。しかし、ルネ(?)が吸収したエージェントからアランのある計画が明らかになります。そこでは、「適切な臓器があれば意識が移植できる」とあります(不思議な本のページ・12)。
彼は後世のために何か残した可能性があります。「旅中の花」にも「ある者は精密な仕掛けと鋼の体を頼りに進む道を探している」という記述があります。
補足:水仙十字院に関するガイド
このクエスト関連の情報はバラバラなので理解が大変だと思います。主な資料について整理したので自分で読む際にどうぞ。
3.6 | 「ルネの研究ノート」 | 任務「善悪のクヴァレナ」で入手 ルネとジェイコブらがダーリ人の遺跡を調査した時の記録 |
失われたノートの断片1、2 | 上記ノートからクリングゾルが抜き取ったと考えられるもの | |
聖遺物「水仙の夢」 | 水仙十字院に関するテキスト | |
4.0 | 任務「水色の潮痕」 | 水仙十字院のあとにルネらが拠点とした自然哲学学院の探索 |
任務「水仙のアン」 | アランの妹マリアン(アン)に関する話 | |
とある物語 | プリンセス・リリスに関する物語 cf「水仙の一瞬一瞬」 | |
任務「古き色合い」 | エリナス、ジェイコブの物語 | |
任務「まだ終わらない物語」 | セイモアと純水精霊アンの出会い | |
任務「弧帆幽影」 | 任務「こんなのカボチャスープじゃない…」で出会った幽霊船の続き この船は副院長の「スポンジアン号」だった。 | |
任務「秘教と啓示の書」 | ルネが見た世界の終末について語られる(「散らかってる本のページ」)。 不思議な本のページ | |
タイダルシャドー | 副院長の過去 | |
聖遺物「ファントムハンター」 | カール、バザル、ギヨタン兄妹の養父などの時代が語られる ポワソン町の話が中心 | |
4章2幕 | ジェイコブ・インゴルドが「原始胎海」を研究してたことが明かされる |
おわりに
いかがだったでしょうか。今回は情報が多いのでこういう構成を採りました。特にスメールでの経験が生かせたのが個人的には良く思いました。
原始胎海の水に関する謎などまだまだ分からないことは多いです。あまり情報を盛りすぎるとかえって分からなくなってしまうのでできる限り文字数減らしましたが、ほぼ文字ベースの資料ばかりなので読みづらかったかもしれません。
アランはフォンテーヌの科学を体現する人物であるのに対し、ルネはどちらかというと魔術に近いものを研究していました。子供のころの勇者と悪龍のロールプレイをして遊び合った二人。問題意識は共通のモノであったはずですが、そのアプローチの仕方の違いから両者は訣別してしまいました。一方は文明の繁栄を支えて、もう一方は文明の在り方(人類の在り方)を再定義しようとしています。
ルネの選択をいかにして乗り越えるかが楽しみです。
(おわり)
完成した記事はhoyolabに投稿しています
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