いつもはじっくり考えて記事を書いているのですが、今回は思い付きで記事を書いています。
感想記事なので気軽に読んでみてください。日曜日に上げようと思っていたのですが内容をブラッシュアップするため1日ズレました。
気になったところなどあれば遠慮なくコメントしてください。開拓クエストのネタバレがあるので注意してください
あらすじ
無事、ピノコニー「秩序の夢」を乗り越えたナナシビトたちはゆったりと事後処理を進めていた。しかし、ホタルにはまだ「三度目の死」と「忘れられない収穫」が残っていた。
⑴ 開拓者の動き
「秩序」のことを公にするわけにはいかないので表向きには「未知なる星核の災いに見舞われたため、中止せざるを得なくなった」という処理がなされた。オーク家を除くファミリーが事件の余波を鎮めるために動き回っているという。
開拓者は事件の証人として暉長石号(Radiant Feldspar)に向かうことになった。
⑵ カンパニーvsルーサン家
ジェイド(ビッグボス)とオーディ・アルファルファ(ルーサン家当主)はこれに先立ち腹の探り合いをしていました。
「ピノコニーの未来」について話し合う二人。カンパニーの目的はシンプルでアスデナといううまみのある土地を再び手中に収めることです。P45の幹部(アベンチュリン)が襲われたこと、調和セレモニーの騒動によるファミリーの信用の低下を理由にカンパニーが介入すべきであると。
オーディはこれに対して「自主上場」という対抗策に出ようとしました。カンパニーを介さずに上場して資金を集めるので援助の必要はない。
ジェイドは「ファミリーによるピノコニーの保護は無効となった。夢境の中で事故が起こった場合、永久的な脳死状態に陥る可能性がある」という情報を知っていることを言います。
オーディも自分の立場が分かっているからとりあえずふっかけて妥協点を導き出そうとしていたと考えられます。意外にもその妥協点を提示してきたのはジェイドでした。そこで登場するのが姫子。
ファミリーは発行した株式のうち30%をカンパニーに渡すことで資金を、カンパニーはアスデナ星系の観光資源を得ます。
カンパニーは5%の株式を星穹列車に渡し、独立取締役として監視する役割を与えることでファミリーの懸念を払拭しようとしました。一方、ファミリーもこれにこたえる形で星穹列車に暉長石号をプレゼントしました。
※暉長石号をピノコニーの夢と豪華さの「顕著な象徴」だと考えてトパーズに買収を提案しようとしているカンパニー社員(トーマス、最初にトパーズと話していたNPC)がいましたが、上級部門に却下されています。しかし、このトーマスの指摘は正しく、実際にはピノコニーの歴史において重要な意味を持っていたと考えられます(『夢の紀元』参照)。
ファミリーとカンパニーのどちらかが完全に実権を握るようなことになれば、また道楽にまみれた「美しい」夢の世界に戻ってしまう。そこで、間にナナシビトを挟むことで均衡を作った。
こうした均衡のもとにピノコニーは未来へと歩んでいきます。めでたしめでたし?
⑶ ホタルの動き
ホタルは生き続けるためにどんな人の願いでもかなえることができる「ポーンショップヒスイ」(Bonajade Exchange)を探します。これはジェイドが趣味で開いていた質屋でした。
「質屋」というのはお金の代わりにそれ相応のものを質物(質草)として入れなくてはなりません。ホタルの願いは「生きたい」ですから、それと対等な価格の物などそう簡単に存在するわけもない。
ジェイドは星核ハンターというよりはその指導者であるエリオに興味があるようです。ホタルはこの招待状を伝えることを約束しました。
⑷ 調和セレモニーの開会式
交渉が一段落し、調和セレモニーの開会式が行われます。
ナナシビトの功績がピノコニーに刻まれ、めでたしめでたし…と思いきや「相互消滅保証ボタン」の伏線回収。花火が暉長石号に爆弾をしかけてその処理に奔走します。
⑸ ナナシビト追悼
星穹列車の一行は出発の前に3人のナナシビト、ギャラガー、そしてミカに別れを告げました。
黄泉の出番も前回でおわりかと思いきや、改めて別れを告げることができました。
⑹ 次の目的地
列車一行は次の目的地について話し合う。列車は「開拓」をエネルギーに変換して運行しているらしい(だから「開拓力」なのか)。列車が前に進むためには「開拓」が必要となる。
なのかの部屋に不法侵入していたブラックスワンが提案したのはオンパロス(Amphoreus)。アキヴィリですら行ったことない世界、ガーデンの鏡にしか映らない世界。三重の運命によって縛られ、運命を予測できない世界。
貰えるアチーブメントがTell Me, O Muse(『オデュッセイア』の冒頭)なのでギリシア関連の星だと思われます。かの男というのはオデュッセウスです。
※ちなみに銀狼が遊んでいたゲームに『オデュッセウス』があります。
こうして新たな仲間(?)を加えて続きはver3.0へ。
細かい解説
「エナ」の夢
面白かったのでみんなが見ていた夢をまとめます。開拓者とロビンの夢についてはver2.1でやりました。
なのか | えっとね…夢の中に引きずり込まれた時、冷たい触手がウチの記憶の奥深くに入ってきたような気がしたの。でも、そこには何か別の物があったみたいで、すぐどっかに行っちゃった。 その後は、いっぱい食べたり飲んだり、ショッピングしたりする夢を見たんだよね…まさかサンデーのヤツ、それがウチの望む生活だって思ってたのかな?そんな幻覚から目覚めるのなんて簡単なのに。 |
丹恒 | 列車が次々と無数の駅を辿っていく夢を見た。乗車してくる者もいれば、去っていく者もいたが、俺たち5人はずっと一緒で…その度は永遠に終わらないように思えた。 それが俺の心の奥底にある願いなのかもしれない、そう自覚した時…それが現実ではないことがわかったんだ。 |
ヴェルト | 信じられないかもしれないが…果てしない夢の中で、俺は故郷に戻り、ずっと離れ離れになっていた友人と再会することができたんだ。そしていくつかの「特殊な理由」で…黄泉さんを思い出した。 その後、自分の記憶に彼女の結末が残っていないことに気付いて…俺は辛い事実を悟った。 |
アルジェンティ | お恥ずかしい話なのですが、あの「エナの夢」があまりにもリアルで…異獣と化した友人に別れを告げるのが忍びなくなってしまったのです…ふふ、彼の声や姿、そして笑顔が、あまりにも生き生きとしていたものですから。 |
なのかは相変わらず不穏なことを言っています。ヴェルトは夢の中で雷電芽衣に会ってふと黄泉のことを思い出したと考えられます。姫子は特に言及がなかったのですがどのような夢を見ていたのかが気になります。
夢の中の違和感というのは自分では気づきにくいものです。なぜなら、夢というのはその人の記憶からつくられているからです。傍から見るとその違和感は明らかなのですが。
ちなみにですが、折り紙の小鳥やクロックボーイ、ミーシャなどといった存在がナナシビトだけに見えていた理由は星軌チケットだと考えられます。星穹列車のメンバーは全員持っていますからね。
ロストエントロピー症候群
ホタル:「ロストエントロピー症候群」、この言葉を聞いたことはある?奇妙な現象なの、この病気にかかった人は、物理構造が不可逆的な慢性乖離に陥る。要するに、ゆっくりと消えていくってこと。そして、その「消失」は周りの人にはほとんど気づかれない――人並みに走ることも、ジャンプすることも、他の人と会話することもできる。全部正常に見えるの。ただ、いつも人より少し遅いだけ………それがさらに遅くなっていって、いつか自分と世界全体の境界が曖昧になる。現実と夢が同じようにバラバラになるせいで、区別がつかなくなる……
この正体についてはジェイドとの会話で語られました。兵器だからいわば軍事機密です。他国に出回るとまずい、そのため人為的に作られた寿命だったと。
人工的に作られた生命の限界という訳ではなくて、あえてそう設計されていた。ということは別に治療法があってもおかしくないですね。
グラモスの歴史については「蝗害を一掃せし鉄騎」に書いてあります。スウォームと戦っていたのですが、次第にその軍事力が脅威となって女皇(ティタニア)が処分されてしまったらしい。それから蟲の襲撃を受け、グラモス共和国は消滅してしまったと考えられます。
ジェイドについて
今のところ「十の石心」のなかでは一番大物っぽい感じを出している彼女です。アベンチュリンやトパーズが「十の石心」になったころにはすでにいました。
「オーディ、知ってるかしら?過去10琥珀紀において、宇宙市場の変遷を経験した「商人」は…あなただけではないのよ」という発言からすると年長のようにも思います。
スターピースカンパニー「戦略投資部」の高級幹部。「十の石心」の一人で、「貸付の翡翠」という基石を所持している。
彼女の得意とすることは「待つこと」です。
これは「毒蛇は急がない」ということです。毒蛇は獲物に毒を与えたら、それ以上手を加える必要はありません。あとは毒が回って動けなくなってからゆっくりと獲物を捕食すればいいですから…。
ジェイドのキービジュアルも蛇と毒を強調しています。ジェイドの足元にはお宝があり、手前には苦しんでいる男性が映っているでしょう。生き血をすすってるかのようにも見えます。
「ポーンショップヒスイ」のように彼女は明らかに異質な力を用いています。これは彼女の「基石」の能力だと考えられます。トパーズは「基石の能力はそれぞれ違うんだけど、中には思考を読み取ったり、相手の欲望を操ったりする人もいる」と言っていました。
願い | 代償(担保) | |
ステイシー | 絶大な幸運 | 親密な交友関係 |
デル | ドロシーを感動させるための贈り物 | 自分の全財産 |
ウォーカー | 22年間追っていた犯人の行方 | 自分のストレージシステム |
開拓者 | ナヌークを跪かせたい! | 「ある動物の尻尾」(パム)※ |
フランシス7世 | 家族を助ける | イモリの紋章(王家の座?)※ |
「質屋」というよりは悪魔の契約といってもいいものです。例えばステイシー、デル、ウォーカーもお金を返して質草を取り戻すということはできません。
「神々の戦い」とはナヌークとの戦いを意識しているのでしょう。
「秩序」のエナと「存護」のクリフォトの親密さを背景に、どうして「調和」のファミリーとの協力関係を求めるのか?というオーディの問いに対してジェイドはこう答えました。
「1つの宇宙に2つの「秩序」は必要ない」
これほど説得力のあるセリフはないと思います。
サンデーにも声をかけていましたし、これからが楽しみなキャラクターです。
サンデーの行方
ジェイドはサンデー取引を持ちかけました。兄妹の約束は「誰もが平和を享受できる真の楽園を築く」というものでした。ジェイドはこの約束を実現するチャンスを与えようとします。
ここはアベンチュリンのシーンを意識していると考えられます。
このジェイドの動きはおそらく「情報提供者」と関係があったと考えられます。
「ムチ」はおそらくオーディに突き付けたこれでしょう。
ジェイド:「ファミリーによるピノコニーの保護は無効となった。夢境の中で事故が起こった場合、永久的な脳死状態に陥る可能性がある」
夢境の潜在的リスクの暴露。ジェイドがカンパニーの公式な発表としてデマを流すとは考えづらいです。彼女はカンパニーの利益を考え、この隠蔽に加担しました。
なぜこのような事態が生じてしまっているのか?
それは「調和」のシペの加護が受けられなくなってしまったからだと考えられます。考えてみれば自然なことです。ファミリーは「秩序」に同調して「調和」を裏切りました。
「調和」の未来を案じる少女はおそらくロビンの事でしょう。実際に彼女と話している場面はありました。そして、「私も彼女のために何かしてあげる必要がある」というのはおそらくサンデーのことを指しています。
ロビンはピノコニーを離れ、旅をすると言っています。その旅の意味というのもシペに関係するものと考えられます。
兄妹の再会はおもったより早いかも?
ホタルの3度の「死」
※ここはやや抽象的で私見が強いので注意してください。
①夢の中には死は存在しない(そもそも人は1回しか死ぬことが出来ない)、②ホタルは夢をみることがないという前提があります。
普通の人が夢を見ている時に、夢の中ではその人は「身体」(=意識)を持っています。夢境における「身体」は現実の身体と紐づいており、人の意識は十分な睡眠時間をとると夢の世界から帰ってくることができます。これを夢を見る能力とします。
一方、ホタルはそうした夢を見る能力を持たないので夢境において「身体」をつくることができません。ホタルは憶質に触れると自分の意識を維持することができずバラバラになってしまう危険性があります。
ホタルは何らかの方法によって自分の意識を再構成しないといけないのですが、それはかなりリスクを伴うと考えられます。つまり、誰かの助け(紐)がなければ元の身体に還ってくることができないと考えられます
そのサポートがおそらく銀狼。彼女は単なるハッキングを超えたエーテル編集という現実に介入する能力があります。現実世界でそういう編集能力を使うことができるなら、夢境でも似たような力を発揮できると考えられます。
わかりやすく説明すると普通の人は「夢遊」することができますが、ホタルはそうしたことがない。「眠る」という行為は彼女にとってはただのシャットダウンだからです。
銀狼「ピノコニーに出発するの?」
ホタル「うん、たぶんあたしの夢は…そこにある」
銀狼「でも夢を見ることができない人が共感覚夢境に入るには、『死』に匹敵する代償が必要だって聞いたけど」
ホタル「知ってる。あたしの意識は憶質の重圧で粉砕されて、特殊な方法で再構築されることで、初めて夢の国へ到達できる…その死は別に怖くない。もう慣れてるから」
銀狼「…そう?それじゃあ幸運を祈ってる。星穹列車の人たちによろしく言っといて~」
1回目は「ネムリ」による死
2回目の死は夢境を突き破って「秩序」の残党に関する情報を教えたこと(ただし、ここの方法は謎)。
3回目は花火の爆弾です。
まとめると夢境にはそもそも「死」は存在せず、単に死に匹敵する経験という程度の話だと考えられます。ホタルはこの3回目の死を通じてようやく開拓者と和解することができたと考えられます。
エリオのいう「忘れられない収穫」とは開拓者の事でしょう。
花火の雇い主
花火が誰の意向で動いていたのかが明らかになりました。これはかなり意外な事実でした。
※これについて私はメーフン・アイリス(アイリス家当主)だと考えていました。「夢の主」と同じ天環族であり、どちらかと言えば中立的な立場にあった人です。実はなにか別の動きがあったのではと考えていました。
開拓クエストをクリアするとメッセージ人形からメールが届きます。
「メッセージ」人形は第三者の設定なので、花火様から聞いたという体の会話になっています。花火のいう誰かさんは「ゲーム中に知り合った友達」であるらしい。
「三度の死」というエリオの予言を知っているのは星核ハンターしかいません。ということは「ゲーム中に知り合った友達」とは銀狼の可能性が高い。
銀狼は最初から最後までホタルのサポートをしていたのでしょう(画像は2.0のもの)。
ひとつ気になるのが花火が受け取った「報酬」です。仮面の愚者にとって「騙された人がむき出しにする感情」(=「愉悦」)以外になにか欲しいものがあるのだろうか…?
おまけですが、天才クラブの原始博士(#64)に関する秘密についても話してくれます。
原始博士は先祖返りという実験を行っていました。巡海レンジャーは博士との確執により不幸に見舞われたということになっていました。
ラジオに巡海レンジャーの「血のウェンワーク事件」(琥珀2155紀)の話が出てきますがこれがおそらく原始博士と衝突した事件だと考えられます。ウェンワークなら確かにそういう実験するのにふさわしい星ですね。
猿になったのは巡海レンジャーではなく、原始博士の方だった?ということです。一段落したら原始博士まわりの話にも進展がありそう。仮面の愚者がこれに絡むのかもしれない。
花火はこれからも出番がありそうです。サンポ、ジョヴァンニ、花火ら仮面の愚者の動向も目が離せません。サンポについては花火から「仮面」を受け取った理由ほか伏線が残っています。
残された謎
星核の謎
開拓者が眠っている間にすべて終わってしまっていたという…。今回一番驚いた部分でした。
「真の黒幕」などという話が出てきたのは「夢の主」(ゴフェル)の発言によるところが大きい。
ファミリーの星核に関する知識は常人を遥かに超えるものだったという。
ピノコニー大劇場の星核はどういう用途で使われていたのか、そして誰がどのようにして封印を施したのかは明らかになりませんでした。
ヴェルトがいうには「秩序」の残党は星核の力を夢の支配を強めるのに使っていたようです。
クメイとギャラガーの話を考えると「ピノコニー大劇場」(星核)は記憶域の憶質の流れをかき乱して意図的に「快楽」の夢を作り出していたようです。
ここがいまいちすっきりしない部分です。なぜ「命」が代償なのか。夢に現を抜かしているうちに確かに現実では時間が経過して寿命が削られてるともいうことはできますが…。
私は物語の核心は星核にあり、星核の後処理の仕方も大事だと考えていました。以下、ver2.0の時に考えていた妄想です。
夢の中における不可能とは「夢から覚めないこと」でピノコニーの十二の夢境は星核を利用した3人のナナシビトの夢だったのではないかというものでした。
ナナシビトは星穹列車で宇宙各地を旅行して様々な「物語」を目撃しています。例えば星ちゃんだってすでにヘルタ、ベロブルグ、羅浮、ピノコニーと旅をしているでしょう。夢は人々の記憶から成り立つものであり、ナナシビトは他の人に比べてより豊かな夢を見ることができる。3人のナナシビトが作り上げた共感覚夢境がピノコニーの正体である。
※ここでの共感覚夢境はレスリー・ディーン(クエスト「銀河のスター」)の例を思い出してもらうと分かりやすい。あのクエストではレスリーというスターを3人の記憶から再構築していました。
星ちゃんのようにもしかしたら星核を受け入れることのできるナナシビトが過去にいて、それがピノコニーの夢境を作りあげる基礎となったのではないかと。星核の能力自体もまだ分からない部分も多いですが、豊穣の民に力を与えたように、あるいは、裂界のような形で夢境を拡張できるのではないかと考えていました。
まとめると、ピノコニーの夢とは星核によって増幅されたナナシビトの夢だったのではないか?ということです。
彼らは普通の人間だったので肉体はとうに滅びています。つまり「起こす」ことは「死」を意味します。主人公サイドはこの重い選択を迫られるではないか…?すなわち、ナナシビトの犠牲とピノコニーの繁栄が天秤にかけられているというものでした。
私はこの筋をけっこう気に入っていたのですが今見ると全然違う。
今のところ星核の処理の仕方は、主人公のようなベクターに収納してしまう方法、カンパニーの技術によるもの(ヘルタ、ベロブルグなど)、そして、建木と一体化させてしまうなどの方法があります。
文明を滅ぼした(あるいは「保存」した)星核はどうなるのか?別の星を滅ぼしに行くのか?この点についてはよくわかっていません。
今回もおそらくカンパニーが処理したのでしょう。
今回は違いましたが、星核が他の人にとっては欠かせない存在となっており主人公たちは選択を迫られるという展開はありそうだと思っています。
なぜボス・ストーンはワニなのか?
上のように星核を封印する技術は今のところカンパニーしか有していないようです。そうすると、この技術はカンパニーからもたらされたのではないかという疑惑があります。
実は「ピノコニー大劇場」の形状にヒントがあります。「黄金の刻」からみた大劇場は天環族の輪っかがトレードマークになっています。
ドリームリーフでは「黄金の刻」は天井に張り付くように逆さまに映っています。そして、ピノコニー大劇場も逆さまになっています。ミハイルの視点から見たのがこちらになります。
これだと分かりづらいので「黄金の刻」から見たものを反転してやると分かりやすい。
ワニですね(見えない?)。
ついでにいうと劇場のもやもやは星核に似ています。
仮に「ピノコニー大劇場」の建設にカンパニーが一枚噛んでいたとしてそこから何が導かれるのだろうか?
クロックボーイの物語の5章にボスストーンと和解したとの話があります(劇場が作られた時期はこの物語ではわかりません)。
市場開拓部と戦略投資部の関係のようにカンパニーも一枚岩ではありません。オスワルド・シュナイダーが一枚噛んでいたのかなと考えたりしたのですが特に言及はありませんでした。
私が気になっていたのはオーク家と繋がりがあったのは市場開拓部だったのではないかということです。冒険クエスト「樹海は静謐に帰す」のようにカンパニーとファミリーは裏で繋がりがあったかのようにも思えます(この場合は技術開発部かもしれませんが)。
カンパニーの内部の動向もこれからの問題となるでしょう。アベンチュリンとブートヒルの関係もありますしね。
ギャラガーとは何者だったのか?
サンデー:確かに、貴方の身体を構成するすべての物は本物だ。バンニ(夢境プロデューサー)のように柔らかくカールしたブラウンの髪、サー・ホイッタカー(カタルス家当主)の視線を思わせるオレンジの瞳、風変わりな傷跡はウールシ(ハウンド親衛隊長)の勲章でしょう……灰色のベスト、ネクタイ、ハウンドの勲章、水稲、カクテル作りの技術、保安官の肩書…すべて本物で――52人の忠実なファミリーのメンバーに由来している。
ギャラガーは自らのことを「虚構歴史学者」といっていました。特定の個人がベースになっているというよりはハヌヌも含めて作り上げられた「虚構」くらいでいいと思います(エンドロールだと「ピノコニー」になっていましたしね)。
ロード画面にはこう書いてあります
「時計屋」の忠実なハウンド。とある虚構歴史学者が、ピノコニーの様々な事実を元に創作した人物。「時計屋」の遺志を継ぎ、最期の瞬間までファミリーを相手に立ち回る。
この書き方だとギャラガーを作った「第三者」がいるかのようにも見えます。「1ページの古き夢」と消去法でラザリナとも考えられますが、ちょっと根拠が薄いと思います。
列車に彼からの手紙が置いてあります。
まさかここでミラーガールが出てくるとは。『クロック環游記』の一場面でしょう。
謎は謎のままとどめておくのもいいかもしれない。全ての問いに答えを出さなきゃいけないという訳ではないですからね。「神秘」というのはそういうものです。確定してしまったら神秘ではありません。
天環族の謎
左はアイリス家当主、右はゴフェル。天環族には様々な種類の天環(ヘイロー)があります。これは性別で決まっているという訳ではありません(大劇場のNPCを参照)。
ちなみに「二人だけのコンサート」を見れば分かるように子供のころから形は決まっているようです。
私はこの種族自体が「秩序」と関係があったのではないかと疑っていましたが、特に回収されることはなく終わりました。
『酒場の夜:天環族特集』というゴシップ雑誌に天環族について書かれています。「内容はデタラメなものばかり」と書いてあるので注意。酒場というのは仮面の愚者の「パブ」のことを指していると考えられます。
気になったのは天環族の天環(ヘイロー)に個性が出ている理由、テレパシー、ロビンの歌です。
「天環研究の専門家」:まず、私の調査によれば、現実世界の天環族のヘイローは実体のあるものではなく、ある種のエネルギーが集合した投影です。感情が揺れ動いたときやテレパシーを使用したときに光が点滅することこそあれ、何かに引っかかるリスクはありません。次に、夢境に入ると、憶質の影響によってエネルギーの集合であるヘイローは圧縮されて実体を持ちますが、夢の中のヘイローは帽子のように位置を自由に調節できるので、心配いりません……また、天環族は生まれた時に最も単純な形の輪しかもっておらず、彼らの輪も成長する過程の経験や性格の変化によってさまざまな形状へと変化するのです。そして、少数の特別な天環族は自分の輪の形状を意のままに変えられるのです!最後に、以上の内容はすべて『夢追い人タイムズ:都市伝説版』にあったもので、もし類似点があればただの偶然であり、私は一切の責任を負いません。
新聞記者:いいですか、天環族はみんな読心術を使えるので、彼らとコミュニケーションするときはくれぐれも気を付けてください。ただ幸いなことに、彼らの感知範囲は決して広くなく、通常は2~3メートル以内ですから、少し離れていれば大丈夫です。天環族同士もこのようなテレパシーでコミュニケーションをとっており、声を出さずに会話することができます。市販の通信機よりもずっと便利です。それから、調和の力が強い一部の天環族は、歌声や言葉で他人に影響を与えたり、操ったりすることまでできます!天環族の運命の行人たちは精神的ショックを与えることもでき、瞬時に相手に目まいを起こさせたり、バカに変えたりできるんです!
狐族のしっぽ、ピピシのポンポン、天環族の天環は触ってはいけないという。
私はこの書籍の信憑性はそこそこあるのではないかと考えています。
前バージョンに実装の『酒場の夜:スラーダ特別号』は、スーサ(スラーダの生みの親)が監獄星に来た本当の理由(憶質の密売)、オーディとエディオンの密会などについて書かれています。前者も興味深いですが、後者はおそらく今回の開拓クエストの話と繋がっています。
お断りしておきますが、私たち仮面の愚者は、個人のあらゆる趣味嗜好を尊重します。
先日、ある酒場のメンバーがルーサン家当主のオーディがエディオン氏を連れて密かに暉長石号へ向かうところを目撃しており、ビジネスに関する密談があったと疑われています。
ファミリーも一枚岩ではなくルーサン家もウラで動いていたと考えられます。その根拠がここなのではないかと。
おわりに
以上、開拓クエスト「さよなら、ピノコニー」に関する記事です。いかがでしたでしょうか。
ざっと書籍類にも目を通しました。ちょっと気になったのがラザリナと関係がありそうな「幽霊船」の話です(『記憶域童話・幽霊船の物語』)。彼女だけ行方不明のままですからね。ギャラガーが残した写真に写ってたのもミラーガール(=ラザリナ)でした。
毎度のことながら色々ネタを思いつくのですが、全てを拾いきることができていなかったので今回は思い切って一つの記事にまとめてみました。
次は演武典礼、羅浮のシナリオの続きが楽しみです。どうやら三月なのか(虚数・巡狩)はイベントで配布されるらしい1。
ver2.3はとりあえずこの記事がメインであとは黄泉の記事の更新となにか面白いネタを自分で見つけたら書きたいと思っています。今回も3rdのネタがあったのでそろそろまとめてみようかなと思っていたりもします。
毎週日曜日に原神か崩壊の記事を更新したいと考えています。
(おわり)
コメント