ペトリコールに関する情報を整理しつつ、この町がなぜ重要か?というのを考えていきたいと思います。
断片的な情報が多いのでどこか見落としているかもしれません。フォンテーヌの世界任務「未完成のコメディ」「智勇拳備」ほか魔神任務のネタバレがあるので注意して下さい。
ペトリコールとは?
以前コメント欄で教えていただいたのですが、ペトリコールという単語はギリシャ語の「petra」(岩)と「ichor」(ギリシャ神話の神々の血液)を合わせて1964年に作られました。雨が降ることによって地中の植物性油脂やゲオスミン(geosmin)が大気中に放たれることによって発せられる匂いを指します。
原神ではフォンテーヌの地名であり、その意味は「魔像」とされています。
グザヴィエの故郷(2.0)
おそらくここが初出?従来は「ペトリック」と訳されていたようですがいつの間にか修正されたみたいです。
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フォンテーヌについて語るグザヴィエ。滝があるらしい。
グザヴィエ:…俺がペトリコールの書斎で働いている時、窓の外に目を向けると——あの降り注ぐ滝が心の汚れを隅から隅まで洗い流してくれることか。
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排他の露(2.1)
ペトリックと訳されていたのですががいつのまにか修正されていました。ここからはペトリコールの水はとりわけきれいであるという程度のことしかわかりません。グザヴィエの情報と合わせると非常に自然の豊かな土地なのでしょう。
※「たとえペトリックの純粋な水の中に落ちても」(哪怕落入佩特莉可那无比纯粹的水中)。今の訳でも「无比」のニュアンスが抜けているのですが。
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「水の中に記憶と意志が含まれ」というのはルキナの泉に関するヌヴィレットの発言とも合致していますね。
からくり機画(2.8)
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「空想クラブ」は現実離れした夢を持った人のクラブでメンバーにはフェリックス・ユーグ(動機コア、永久機関)、グザヴィエ(映影機)、ガルシア(ナンバリングマシン)、そして、メカントルとバビス兄弟(スーパーキャノン)がいるとされています。
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ペトリコールにクラブの集会場所があり、そこにはメカントルとバビス兄弟がいるそうです。
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ワニワニバンバンキャノン(ワニ型サイクロン仕様ワニアーマー隊海戦重艦砲式トレーニング用ハイドロキャノン)も何か関係ありそうです。グザヴィエも「花火」に関する話をしていますし、海軍がなくなった後の平和利用があったのかもしれません。
「奇想」ということで思い出してほしいのが、ヴェルーリヤ・ミラージュ(3.8)にメメントを残した謎の少女です。彼女は凧を使って空を飛ぶという不思議な女の子でした。おそらくかなり昔の人であるのですが、ひょっとしたらペトリコールで関係する話が出てくるかも。
「もしかすると日記の持ち主はどこかの学者の家の生まれで、ずっと小さい頃から、工学に強い興味を持っていたのかもしれない」
ルネとペトリコールの関係(4.0)
ルネの名前
ルネの父親の名前がルノー・ド・ペトリコール、つまり、ペトリコール出身のルノーという意味です。ルネもペトリコールの出身だったと考えられます(「サーンドルの渡し守」)。
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ペトリコールの住人はレムリア人の生き残りである可能性があります。ここには「金色の劇団」と関係がある遺跡があり、彼らはレムリア人の末裔だったと考えられます。
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この点についてはちょっと古い記事ですが、ルネと龍族のつながりについて前に記事を書きました。私はこれがポワソン町だと疑っていました。ポワソン町についてやたら調べていたのはこれが理由です。
フォンテーヌには深海の龍族と魔像軍団は和解して故郷を裏切り新しい集落を作ったという伝説があります(「静寂の唄」)。
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状況証拠として地形があります。
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ポワソン町はエルトン海溝とつながっています。魔像(人も?)と龍が共生した地とはポワソン町でありルネとジェイコブの特殊体質はそこに由来するのではないかと。ジェイコブは「ルネの調査ノート」の時点で6~7歳程度と考えられ(「3本目が生え変わったばかり」)、ポワソン町で生まれ、ポワソン町出身の母を持つ可能性がありました。
しかし、魔神任務において、ポワソン町の人が原始胎海の水に溶ける現象が起きました。これについては執律庭とエドワルド・ベイカー(ジェイコブの実父)の争いのときにポアソン町の住人が絶滅してしまった、あるいは血が薄まってしまったなどの可能性も考えられます。
ルネの名前から考え直すとペトリコールもこの地の候補であると思うようになりました。
フィールドワークの行き先
カーター、ルネ、ジェイコブ、アラン、マリアンの5人でフィールドワーク(ピクニック)に行った先がペトリコールでした。
ルネの記述
ルネは「遺跡」と「石像」に目をつけています。彼は遺跡が「金色の劇団」と関係がありそうだと考えました。金色の劇団というのは聖遺物「黄金の劇団」などに書かれているレムリア滅亡後にボエティウスの予言を引き継いだ謎の組織です(「レムリア人の末裔を自称する謎の学者たち」?)。
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このボロボロの地図と関係ありそうなのが「地図の断片」です。この地図自体はエピクレシス歌劇場とゲシュタルトが載っていることから500年も経っていません。おそらく「ボロボロの地図」を手掛かりにジェイコブが書き写したものでしょう(塔が載っているのでルネが書いたとも考えづらい。ルネは塔の完成をみる前に原初の水に落ちたと考えられます)。
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アランの記述
アランは石像のことを「なかなかおもしろいメカの彫像」と表現しました。
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カーターの記述
「大きな滝」「遺跡」「石像」があることが語られています・
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「印」についてはおそらく「密合の約印」のことを指していると考えられます。
(おまけ)
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ペトリコールの由来とボシュエ先生(4.1)
ボシュエ先生
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旧ボシュエ研究所はマリアン記念公園の東の湖の奥から行くことができます。湖の地下あたりのもともとはアラン・ギヨタン記念研究所と言われている場所でした。
左奥にボシュエ先生の肖像画があります。
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この研究所には少なくともボシュエ(上級研究員)、シセリー、セヴィニエ、マイヤルデ、ジュヌビエーブの5人がいました。
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ボシュエ先生は慕われていたようで研究員から様々な評価がされています。
マイヤルデ:ボシュエさんがフォンテーヌ科学院を去ってからというもの、僕の研究計画を否決する人がいなくなったんだよ!
セヴィニエ:客観的に言って、「氷風組曲」の商業的価値はもちろんフォンタには及ばないわ。だって原案は、ボシュエさんだもの…
シセリー:いま考えると、もっと早く研究から手を引いて、ボシュエの老いぼれ一人にあの退屈な論文を書かせるべきだったわ…どうせ彼はそのくらいのことしかできないんだし。目がかすんだおっさん、創造性のない研究員、うぬぼれ屋の名誉お飾り、そして部下の研究員がいないと何にもできない論文の寄生虫よ。
ボシュエの研究成果は、「新型奇械コア構造の設計および理論分析」(ボシュエが上級技術官になったきっかけ)、「新型奇械コア構造を使用した同時制御および応用研究」(氷風組曲に関する研究)、「クロックワーク・マシナリーを用いてじゃんけん対局シミュレーションをするための革新的な回路設計及びその社会学的な影響に関する研究」、そして削除された4つめの研究です。
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この記事で詳しく書いたのですが、フォンテーヌにおけるマシナリー研究は停滞・衰退しています。それはエネルギーコアが原因でした。
「おかしな踊るおもちゃ」とは氷風組曲のことを指しています。
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ボシュエ先生のこだわりはマシナリーは複製技術時代の複製品ではなく「芸術」でなければならないというものだったと考えられます。
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ここの「学術界の汚点」というのが気になるところです。「ジュヌビエーブ」の名前があることからこれはおそらく論文捏造事件が関わってきています。これについてはまだ未回収でおそらくペトリコールに着いてから明かされると考えられます。
※ジュヌビエーブ…世界任務「未完成のコメディ」「智勇拳備」で登場。ボシュエ研究室の一員だったが暴行事件でメロピデ要塞に収監。論文のデータ改ざん事件にもかかわったとされる。
すべてに関わっていたのがシセリーですが、彼女はいわば書記的な扱いだと考えられます。シセリーは研究から離れて文書整理班の主任をやっているので口が悪いですがこの人が黒幕という訳ではなさそうです。
ジュヌビエーブは論文の捏造について認めていません。シャンヴァロンもこの研究に関わっており、彼を調査していたのがポワレでした。調査を命じていたのがポワレのおじさんだったのでこのおじさんも気になるところです。シャンヴァロンもなぜかメロピデ要塞にいます。
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ボシュエさんは今ペトリコールにいます。
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ブラヴェの私室
ペトリコールという名前は「魔像」という意味であることがわかりました。
「今となってはただの荒廃した漁村に過ぎないが、私はかの地に纏わりつく不思議な力を感じられ心を惹かれている点…」
「その島は、フォンテーヌから遠く離れた水域にある。長らく人々に見向きもされなかったのはそのためだろう…そこで伝説にある「色褪せた城」を発見することができたなら、私の頭を悩ませている様々な疑問を解決できるかもしれない…」
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ここがグザヴィエの「美しいペトリコール」という供述と微妙に食い違う点です。もっとも、ブラヴェは一つ前の世代の研究者であったのでそれが原因とも考えられます。
四象限円環(4.2)
このセフィロトの樹っぽいのになんか付けたやつですね。密合の約印(密合の契印)は「四象限円環」と「奔流の木」という部分から成っています。奔流というのは「激しい流れ」を意味します。
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ボロボロの地図をフォンテーヌのマップと合わせるとこんな感じになります。
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図を見ればマーセルのアジトの入り口であったり、リオセスリの執務室(原始胎海の入り口)はこの直線の近くにあるのがわかると思います。おそらくこれは偶然ではなく意図的に配置してあると考えられます。
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(ちなみにマーセルのアジトについてはかなりわかりづらいですが南西のように感じました。東だったら面白かったのに)
ポワソン町もこの線(「導水路」?)の近くにあるのがわかります。また、ポワソン町の近くにあった遺跡(「隠されし場所」)はこの円の近くにあります。
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この直線上には島があります。
場所
それではペトリコールはどこにあるのか?
① 北部にある島
先ほどの矢印の先にあるのがあの島です。
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ただし、今話題の「望遠レンズ」で覗きましたがまだ何もできていないようです。滝どころか湖もありません。
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② フォンテーヌ北西部
もう一つはフォンテーヌの北西部です。ここにはフォンテーヌで一番高い山があります。こっちの方がフォンテーヌ廷と陸続きでありますし山の東側には滝があるので西側にもあってもおかしくありません。
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ここの水源が見たくて早柚で不法侵入しましたが、反対側に滝のようなものはありませんでした。西側に滝があるとしたら別の場所に水源があると考えられます。
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③ 滝の下
ロマリタイムハーバー、ルミドゥースハーバーみたいなパターンです。北西部に似たようなエレベーターがあってそこから下に降りたところにペトリコールがある。しかし、港がもう一つあるという情報はいまのところないような気がします。
個人的には①だと思います。「密合の約印」も無視できませんし、「不思議な本のページ・6」でルネはペトリコールで「起源」を見つけています(①は秘境か何かが新設されそうな気がします)。しかし、今のところはただの岩でしかありません。そうすると②も現実的だと思います。
終わりに
ペトリコールは、「滝」がある自然豊かな地域で「遺跡」(「色褪せた城」)と「石像」(「魔像」)があるところです。そこには「空想クラブ」の集会所があって「花火」も見ることができるような寂れた漁村のある「島」である。
火薬を使った実験をしているような場所であるならば寂れた漁村というイメージにも合わなくはありません。
ペトリコールが重要だと考えられる理由は、①レムリアの遺跡があるからです。また、②「魔像」というのは遺跡守衛のプロトタイプと関係があるのではないかと考えられるからです(まだ根拠が薄いですが)。私は魔像はレムリアの遺跡守衛だったのではないかと考えています(材料のひとつは黒いイーコール、すなわち、人間です)。
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そして、③ボシュエ先生がいらっしゃるというのも忘れてはなりません。果たして論文捏造事件の真相とは?
(おわり)
コメント
ペトリコールの下にレムリアが沈んでいる説&ペトリコールはフォンテーヌとスメールの国境の間にある説
記事に書かれている通りペトリコールの人はレムリアの末裔と言われている。
レムリア衰亡史には何故かスメールにあったジュラバド王朝が転覆したことが書かれている。
レムリア衰亡史によるとレムリアは音楽で溢れた街だったらしい。
3.4の海灯祭で登場した音楽家のドヴォルザークの衣装がフォンテーヌ廷にいる人の衣装ではなくペトリコール出身のグザヴィエ等の衣装に似ている。
という説はどうですか?
コメントありがとうございます。
その考え方は十分あり得ると思います。
ちょっと誤解を与える表現だったかもしれませんがレムリアの末裔(かもしれない)程度に考えています。金色の劇団についてもそう自称してただけですからね。
この記事を書いた時(ver4.2)はそこのエリアについて特に意識していませんでした。
「密合の契印」とボロボロの地図を手掛かりに北西部の未開拓エリアに何か重要な意味があるのだろうと思っていました。だから候補も北西部に絞っています。
当時はおそらくまだ巡水船なかったでしょうし、ピクニックに行くとしてもフォンテーヌ廷からそこまで離れていないだろうと。
ちなみにドヴォルザークは確かに変な格好をしていますがグザヴィエは一般的なフォンテーヌ人の旅装で、瑠璃亭にいるフランシスやガルシアなども同じ格好をしています。