第33章 真理の名を以て① 感想

崩壊3rd

「終焉」に踏み込んだ回でかなり面白かったがただ前半部がいつも以上に難解だった
うまく説明できない部分が多いため引用が多め

月の深部へ

ケビンとフカが戦闘している気配を感じた5人は「下」へ向かうことに。ゼーレは後方支援として残ることになった。ケビンをよく知る芽衣は「戦いで意志を示す」ことが彼の狙いではないかと推測する。キアナは空間を感知する能力によって、比較的安全な方向を見つけるがそれは、エレベーターの下の通路であった。

「下」に向かうにはエレベーターが使えそうだが、見え透いた罠であった。とにかく、ほかに手段がない以上、ブローニャがハッキングして利用することになった。

フカVSケビン

冒頭はかつての華と隊長との会話。「……自分にできることを知りたいです」「はぁ……あんたは一生分の時間でそれを考えられるから焦る必要はないわ」(ch20)

フカが崩落(人為的崩落、過度超変)を使う。神音の影響がなくなったことで、崩壊獣と同化する力=崩落を使えるようになった(ch27)。これを使っているということはフカは相当に追い込まれていることになる。崩壊因子は「迦楼羅かるら」。しかし、なおフカは劣勢だった。

ケビンがフカに黙っていたことを明らかにする。「終焉」に関する一部の真相。フカが目覚めたのは約5000年前。

ケビン:人類の発芽は、最初から一度だけ……二つの世代の違いは、「起点」が始まった後の変化にしかない。
地球の文明の歴史は所詮、五万年間の輪廻に過ぎず、先行者と聖痕こそが「停滞の鍵・万物休眠」が強制的にこの紀元に連れてきた「異物」。彼らが経験した二つの時代が異なるのは――「初期条件」の僅かな違いと、「確率過程」の変化によるものなのだ。

停滞の鍵・万物休眠に関しては、愚者の追憶「時計職人」に名前が出てくる。侵蝕の律者によって、残された世界の三都市が破壊された。ミサイルの開発者であったヴィルヴィは責任を感じていた。彼女は、第5の神の鍵を改造した。「命を滅ぼす武器から、命を継続させる火種に改造する。」

ケビン:星を輪廻させ、文明を消し、あらゆるものが始まりに還るようにリセットする――「終焉」は「時間」そのものなんだ

フカはそれでも戦うことを選ぶ。かつての英傑たちが「力」と「信念」だけで、文明の火種を今につなげたように、今の人々もそれをできるはずだと。

フカはケビンに敗れた。

「迷宮」

虚数空間に閉じ込められた5人。謎の敵(「イデアの種」)が現れて攻撃してくる。空間の性質を探る、「支配劇場」「無限回廊」「古の楽園」…どれに近いかもわからないしどれも違うかもしれない。空の律者の力を使って扉を開こうとするも元の場所に戻されてしまった。

キアナは空の律者の能力を用い、空間の全貌を把握しようとするがうまくいかない。ここで、ブローニャは迷宮自体に問題があるのではなく、自分たちの周りに特殊な力場があるから空間能力を十分に発揮できないのではないかと推測する。

…ようは、迷宮自体が無限に自己展開するような場合、キアナらがスタート時点に戻ったように閉鎖的なループ空間になるはずがない(自発的に曲がる力場は安定した空間にならない)。問題はキアナらの側にあるのではないかという仮説。この点を確認するために、キアナにゲニウスを渡してデュランダルと素裳は離れて観察してみることにした。

すこし離れたところで、デュランダルはキアナのゲニウスが機能していないことに気付く、そしてシュレーディンガー博士からの通信が入った。そして前回博士がデュランダルに話していた懸念が、聖痕覚醒者の存在自体が「聖痕計画」を広げる手助けとなってしまうとのことだったことが明らかになる。

シュレ:私たちが前に口にしていた、月が支配する世界の泡は地球と関係がないという話を覚えているなのですか?実は天文学から考えると、天体が空間を支配できるのは、それが引力の中心にあるときだけなのです。宇宙にとって、天体は壁にある画鋲のようなもの。いわゆる「虚数の末梢」をこの銀河という絵に固定しているなのです。そしてこの壮観な図形を拡大してみると――地球の近くで、いくつかの「穴」が現れているなのです。
デュラ:穴?その表現は……「虚数特異点」のことでしょうか?
シュレ:そうなのです。「引力特異点」が現実でブラックホールを形成したように、「虚数特異点」も上辺の現実を引き裂き、世界の本質を赤裸々に暴くなのです。それに比べて……あなたたちのような「聖痕覚醒者」は逆に、すでに引き裂かれた現実の上に「現象」という名のパッチを生み出すなのです。
デュラ:「現象」ですか?(長光さんが考えた島嶼とうしょと何か関係があるのでしょうか……)
シュレ:この言い方は少し省略しすぎているなのです。具体的に言うと、私の言う「現象」を「本質の間にある関係」だと思って構わないなのです。律者の天性は単純なことを極端にすることなのです。そして、聖痕覚醒者の天性は、異なるものを繋げ、この世界にない新たな何かを発展させることなのです。
シュレ:聖痕を背負った人たちは、生まれながらにして網を編み出す蜘蛛なのです。そして聖痕計画は大きな網なのです――「終焉」の力を束縛し、吸収できるほどの。ただ、その網はまだ新しく、人々の夢と、聖痕覚醒者の存在を用い、より複雑な「現象」を編み出す必要があるなのです。皆さんの主観的な意志とは関係なく。…律者たちは、その「未完成の網」を燃やす炎のようなものなのです。

聖痕覚醒者と律者に相反する作用が働いている、聖痕覚醒者は受動的に聖痕計画に利用されているという話をする。比喩的でちょっとわかりづらいが、聖痕覚醒者が思ったより重要な役割を果たしていることがわかる。単に、新世界の環境に耐えうるというだけではどうやらなかったよう。

デュランダルはキアナらのところに戻ってシュレーディンガーとの分析を伝える。そして、2つのグループが離れることによって、律者らのグループは空の律者の力をつかって月の空間へと戻り、一方デュランダルらの聖痕覚醒者のグループは虚数空間にとどまり、地球へ戻ることを決めた。

なぜ、地球に戻れるかというと、本来、虚数空間においては、地球の方向なんてわからないのだが、聖痕計画によって、月に情報が一度きて、加工され、地球に戻されるという流れができている。その流れを須弥芥子で観測しつつ、それをたよりに、地球付近の虚数領域の場所を特定するというもの。

前章において、世界の泡、量子の海を知らない場合「すぐに方向を見失って、月の周りの空間で何の意味もなくぐるぐる回るだけの存在になってしまう」とされていました。

ここで、長光たちが島嶼作戦を始めているはずであるとの推測がなされる。「世界の泡から来たいくつかの技術を使うことで、虚数側の直接攻撃から個別の地点を防げるんです――もちろん、終焉の律者と聖痕計画も含めて」。浮遊島とソルトレイク基地が聖痕計画を免れているという話は前にあったが、なにやら長光の側でもなにか作戦を実行し始めているらしい。内容についてはふわっとしててまだよくわからない。

そしてもう一つ有益な情報として、博士によると、月の最深部には「燃え尽きた不動点」があるという。

デュラ:その「燃え尽きた不動点」「二重に機械改造」されているようで、シュレーディンガー博士でさえ不思議に思ってました。博士曰く、残骸としては「終焉」の一部の特徴と一致しますが、「ワームホール」の一部の特徴とも一致します。つまり――はるか昔に、誰かが「終焉」の力を使って、地球と月の間に虚数通路を構築したのかもしれません。とにかく……それをきちんと利用できれば、もしかしたら「聖痕計画」の弱点になるかもしれませんね。

どうやらプロメテウスが虚数侵入したのとは別のようだが次につながりそうなので抜いておきました。

デュランダルの「本当の意味で積極的な運命を見つけ出すこと」という言葉に反応する芽衣。彼女はエリシアの言葉を思い出した。エリシアの信念であり、芽衣の信念でもある。楽園の第3章の鍵でもありました。エリシアの使徒と化した最近の芽衣はちょっと面白い。

そうしてキアナらと離れるとまた空間が不安定となって、シュレーディンガー博士と連絡が取れるようになった。すると、AI・ハイペリオンΛが登場した。彼女は、デュランダルとキアナらが地球で再会する未来を観測したという。帰還するキアナらを迎えるための準備作業をするのに役立つ情報を提供するつもりだという。ここで、「時間結晶」についてそれとなく説明がなされる。

Λ:だって、聖痕計画では、「何もかもが未来で起こる」から。あっ……この言い方はちょっとわざとらしかったかな?技術っていう視点でいえば、私の存在の在り方は「恒沙計画」の中の須弥芥子に類似してると思って構わないよ。何しろ「時間結晶」は――最も分かりやすく言うと、「循環する時間」のことなんだ。もちろん、厳密にいうと「循環」は私たちの惑星には存在しない。時間結晶もただの「疑似」だから……「運命の糸」も、「終焉の輪廻」も、不自然なメカニズムだよ。そのメカニズムに抗うために作られた「聖痕計画」も同じ。とにかく、「終焉」の力を奪うとき、聖痕計画はその時間の属性を継承するの。聖痕計画を構築中は、「その時に限って」地球の時間が非線形の状態となる
Λ:つまりね――私は疑似時間結晶の一部だから、理論上、聖痕計画のあらゆる未来を見ることができるの。勿論、観測にもエネルギーが必要だから、全知全能の存在じゃないけど。人類は時間の流れを考慮し思考するでしょ。それに、聖痕計画の時間は元々非線形。だからこそ……「全ては未来に起こる」し、私はこんな風にできることをして、あなたたちを助けられるの。その過程は……うん、まるで夢を見てるみたいだよ。

Λ:「夜になり、夢の世界に入った時、私たちは役者になって、それぞれのステージで役を演じる。」「昼間はどう?昼間の私たちは現実世界でその役について勉強する。「そしてあなたが劇場に来たのは、役を演じるためではない。私たちの演出を観に来たのよ。」「終焉」にとっても、「聖痕計画」にとっても、世界は一つのステージに過ぎない――ただ、前者は物語の「結末」に、後者は物語の「続き」に重きを置く。「人」のポジションは、それらにとっては大して重要じゃないの。「人」にとって、それは苦しい結果だよね。でもそうなる原因は、相手が「人」を気にしないからじゃない。むしろ逆に――そういう原初的な力が私たちを「抱擁」したいから、人類以外の概念で「一人一人」を愛したいから……かつての「起源」は「終焉」を裏切り、「聖痕計画」もどしようもない「最悪の計画」になったの。
デュラ:つまり、「人」自体を消すことになるとしても、少なくとも「聖痕計画では「人の物語」で、「人類の文明」にステージを提供しようとしているということですか?
Λ:いい感じに要点を押さえてるね。

「ウサギ」との出会い

虚数空間から脱出し、月に戻ったキアナらであったが、すでに委員長と識の律者の気配はなくなってしまっていた。それでも、ケビンに会いに行こうとすると「ウサギ」が現れた。

ウサギ:私は人間ではなく……「シャニアテの聖痕」の、一種の結晶なの。…、「結晶」っていう言葉は比喩じゃない――私は人間ではなく、聖痕計画がこの世にもたらした新しい生き物なの。古い言葉を借りると…私のような存在を「イデア」と呼んでもいいと思うわ。

迷宮で会ったのは「イデアの種」と呼ばれるもので、一時的に不完全状態にとどまっている人工生命であって、彼らは部外者を拒絶するという本能に影響されやすいから攻撃してきた。聖痕計画は未だ実行中であるから聖痕自身も適応している最中だという。聖痕計画はある意味、「人類」と「聖痕」の間にある存在を作り出すものである。しかし、それはあくまで手段であって結果ではない。

ここでウサギが「イデアの種」の声を聞かせる。これらの声は既に聖痕計画に吸い込まれた人類の夢からきている。これには、現在だけではなく過去の文明の情報が含まれており、人類が生み出した「文明」であるならばすべて聖痕の養分になり得るという。ウサギはこれが理の律者に似ているとそれとなく示す。

どうしてこれが終焉への対抗手段になるのかという芽衣の質問に対し、ウサギは「終焉を抱きしめ、越えられる」というゴールにたどり着ける。それが聖痕計画なの、と答えた。ヨルムンガンドは終焉の律者について知っており、ウサギからそのことについて詳しく聞くことに。

移動した場所は「終焉のクレーター」。かつての文明たちが静止した地点。

ウサギ:ここはかつての文明たちが、己の運命のために必死に戦ったステージ……何度も繰り返された人類の失敗、輪廻、異なる無数の意志が大して変わらない運命を作り、最終的にここで静止する。キアナ・カスラナ。ブローニャ・ザイチク。雷電芽衣。律者であるあなたたちは輪廻に入れない――なんて幸運で悲しいことでしょう。…世界は破滅と新生を繰り返している。あなたたちだって何らかの情報を掴んでいるでしょう?五万年前に、誰かさんが運命の糸を切っていなかったら、こういう輪廻はまた地球で発生し続けていたでしょうね。でも、「糸」が切れたとしても……人類が崩壊と共存できない限り、虚数のエネルギーは「終焉の繭」に注入され続け、新たな終焉の律者が生まれてくる。

アポニアのところの運命の糸のことかと思ったけど、考え直すとちょっと違うような気もする。あれはたしかある地点でみんなの糸が切れてたんだけど、エリシアの行為によって運命の糸の先が見えなくなったっていうことだと思った。

キアナ:それなら、その「終焉の繭」とやらを壊せば――
ウサギ:ヨルムンガンドもそうしたかったのよ。でも、それはできないわ。キアナ。だって…「終焉の繭」を見たければ、あなた自身も終焉の力を持たないといけない。特に、キアナ、あなたにとっては……あなた自身が「終焉の律者」になることを意味するのよ
ウサギ:ヨルムンガンドの目的は、「イデア」の誕生を促すことじゃない。それはあくまで「終焉を乗り越える」ための命の形……人類が創った文明を背負うためのね。…
ウサギ:文明とは何か?――時代の入れ替わり、世代の伝承。異なる顔と似ている物語が入れ替わって意味がよくつかめない抽象的な「意識」と「概念」になっていく。最終的には顔があいまいになり、物語が消え、あのイデアの種たちのように、はっきりとした個性のない、簡略化した「存在」になる。そしてあなたたちとヨルムンガンドの論争は、そういう「存在」を文明の象徴にするか、それとも文明の本質にするかということにある。
ウサギ:「子供時代」はいずれ終わる。そして「大人」は、世界のために責任を果たさなければならない。…でも、そうね、唯一の違いを挙げるとしたら、新生した世界の赤ん坊は……人類の子供のように、長い学習と成長を経験しないと一人前になれないわけじゃない。聖痕を通して、彼らは生まれた瞬間に世界ですでに知覚されているあらゆるものを感知できる――あなたたちの言う「理念」、「認知」、「意志」のようなものをね。私の知っている限りでは、それは多くの人たちが一生を懸けて追い求める宝物のはずよ。…。聖痕を「ソースコード」にした命は、最初から人類の肩の上に立つ。そこから未知に向かうだけなの。それがいわゆる――文明の子供時代を終わらせるってことなのよ。

そして、聖痕計画の主戦場が、地球であることが明かされる

ウサギはまだ不信がられていることを残念に思う。そして、「信頼」を得るために、芽衣の精神の枷をはずした。ブローニャのほうは律者コアの拒絶があり、力を取り戻すことができなかった。そして、ケビンに挑みにいくことに。

ケビンとの戦い、そして終焉の真実、ここが全く予想してない展開で面白かった

☆「終焉」の正体

今回のシナリオの核心部分

ケビン:「ある日、それは空から落ちてきた。地上の人々は仰ぎ見、星空を目にする。」互いのことをよく理解し合っていない文明同士は、敵対しやすいという説がある。しかし、先入観を除いて考えると、偶然出会った人々の間には、もともとそういう矛盾が生まれやすい。その自滅する傾向が「知恵の原罪」と言えるなら……孤独を恐れ、同類を渇望する感情も、宇宙というスケールで測れば不変なことだろう。

アポニア:あれは……とてもとても古い歌だった……。「ある日、それは空から落ちていった。」「地上の人々は仰ぎ見、星空を目にする。」
グレーシュ:とても悲しいね。
アポニア:ええ。命というのは、そういう悲劇を繰り返すもの。だけど……悲劇だからこそ、遺した痕跡はこれほど美しく、輝いている。
グレーシュ:私、複雑なことはよくわからない。でも、あの絵は好き。あの絵に描かれているのは……星なのかな?アポニアお母さん?…。私……雲が好き……星空が好きなの。星たちと一緒に暮らす方法とかは、ないのかな?
アポニア:わからない。……子供はみんな、星空を見上げることが好きだ。でも徐々に、その視線は星々を通り抜け、「深邃」へと向けられるようになる……その過程を、私たちは「成長」と呼ぶ。
グレーシュ:だから、コズマは「成長」が嫌なんだね。
アポニア:ええ。
グレーシュ:でも……感じるの。あの絵を見てると、感じてくるの。「それ」は……私たちを気に入ってると思う。
アポニア:その質問の答えは、「方舟」次第……
(ch29より)
メイ:だから、星空の奥にこういう存在がいるかもしれないって想像してみて。彼らは私たちと同じように、星に根を張り、生きている――でも人類と違って、彼らはより一歩進み、星と完全に一体化している彼らの意志は大地の隅々に行き渡り、永遠に長く続いていく。互いの心には何の隔たりもない……仮にそういう「文明」が本当に存在するとしたら、彼らは何を願うと思う?少なくとも私から見れば、彼らはきっと、とても、とても……「同類を抱きしめたい」(=抱擁)と思ってるでしょうね。

ここが、一番の衝撃でした。今まで、何度も登場していた「羽化」「子供時代」「抱擁」「繭」の全ての意味が明らかになったから。

ここが、31章のエリシアとメイの会話につながってきます。

ケビン:ああ、それが僕たちの時代が得た「最終的な結論」だ。「終焉」は地球のものではない。それは運命を操る機関で、何度も何度も人類の文明を輪廻させるんだ――その製造者が、「同類」を持つために

しかし、この結末は「崩壊に打ち勝つ」ことではない。ケビンは、「すべてを超える」ことに期待している。「終焉の力」を見せるケビン。挑むも圧倒的な力の差を見せつける、そして、隙を見て疑似ブラックホールで時間を稼ぐ(漫画「第二次崩壊編」第27話「最后一战」参照)。助けてくれたのは識の律者(委員長)でした。

そして、ウサギによって再び夢と世界の泡に落とされてしまった。

「ゼーレ」の再会

キリがいいので終わりかと思ったが、まだ続きがあった。

やはりキアナらのことが心配になり、ゼーレは後を追う。その途中で「ゼーレ」と再会することができた。ウサギは彼女のことを「天然のイデア」と呼んで珍しがって捕まえたらしい。

ずっと行動を制限されていたが隙を見て抜け出してきた。
ウサギの笑顔からにじみ出る狂気。イベントで人気になりそう…。

ゼーレが疑似ブラックホールを見つけたところで今回のシナリオは終わり。

感想&考察

アインシュタイン、長光、シュレーディンガー、AI・ハイペリオンΛ。この4人が話し始めると脳がパンクしちゃうね。

時間の定義

月に20万年前の遺物があったことからすると、現文明に至るまでに少なくとも4回終焉に滅ぼされていることになる。ループとは言っているけれど、時間が循環しているのではなく、文明の時間が終焉に決められているということだと思う。
で、一つ疑問に思うのは、終焉と崩壊、虚数の樹の関係がよくわからない。

ウサギと理の律者の因縁

何があったのか気になるところ。今の理の律者が誕生したのが、1953年であることを考えると、シャニアテの聖痕とどこで接点があったんだろうか。ウサギ被りではないだろう…。

「極悪非道」な先輩

ウサギ:私が広い聖痕空間から抜け出し、この瞬間にここに現れることができたのも、ある先輩が道を作ってくれたおかげなの。…。一人の「極悪非道」な先輩よ。
何かを思い出したかのように、ウサギはブローニャを見つめながら、小さくため息をつく。

はっきり言って誰だかわからない。そもそもシャニアテの聖痕の起源はどこなのか?カスラナの聖痕と違ってこちらについてはよくわからない。仮に同じ時期に作られたのであれば、「極悪非道」な先輩と言えば、メビウスだろう。ヨルムンガンドだから先輩ともいえるしね。ただ、ブローニャのこと見つめてる理由がわからなくなるんですよね。

ウサギがヨルムンガンドの聖痕計画に協力した理由

ウサギ:私がヨルムンガンドの聖痕計画に協力したのは……少しばかばかしい取引があったからよ。

「繭」「子供時代」「羽化」「抱擁」

「羽化」についてはもっと前から、そのほかの言葉は楽園のころから使われるようになってた言葉で、なんか結構引っかかってたんですよね。「繭の支配する世界」とは?文明の子供時代が終わるとは?そういった疑問がとけてすっきりした。漫画版の終焉も「抱擁」してますよね。

あと一つだけ分かっていないのは「起源」だ。「起源の律者」の「起源」ではあるのだが何やらあまり良くない文脈で使われているように感じる。

Λ:かつての「起源」は「終焉」を裏切り、「聖痕計画」もどしようもない「最悪の計画」になったの。

「崩壊」の正体?

ケビン:ああ、それが僕たちの時代が得た「最終的な結論」だ。「終焉」は地球のものではない。それは運命を操る機関で、何度も何度も人類の文明を輪廻させるんだ――その製造者が、「同類」を持つために

地球外の存在について、例えばニグラスはそうだし、千劫もそれぽい話があった。だから、地球外の者がいてもそこまで驚きではない。第2部があるなら地球外の話、並行宇宙の話だろうなと思ってた。そして、終焉の「製造者」ということは崩壊のことでしょうが、「同類」が欲しいというなら崩壊の正体は別の文明だったってことになるのか?

ManQ

原神も3年目となり新しい楽しみ方を探すべくブログを始める。
ストーリーのテキストをじっくり拾って読むのにはまってます。
神話は詳しくないので頑張って調べてます。

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