アビスの怪物の起源を探る

原神

本記事においては、そもそもアビスの怪物はどのような起源をもつかについて考えていきます。その際に、スメールにおけるアビスの活動についても触れるので、ver3.6へ向けての復習になると思います。

ver3.6までの魔神任務、世界任務(特に森林書)等のネタバレが含まれているので注意してください。

結論はというと、一部のアビスの怪物には複数の起源があるということ。ヒルチャールと同じです。根拠は、①層岩巨淵のアビスの使徒、②未知なる「聖所」のアビスの使徒です。そこに至るまでの様々な情報を考えつつ整理しました。

できるだけ簡潔に書くことを心掛けました。

アビスの怪物とは?

① アビス教団

コロタールが創り、アビスの王子様(お姫様)、アビスの使徒、アビスの魔術師から成るグループです。彼らは共通の目的を持ち、複数の文明に根を持ち、自発的にアビスの力を手に入れた集団だと考えられます。

自発的にアビスに手を染めたというのがミソで血染めの騎士などもここにつながってくると思います。

② 黒蛇騎士

これはシャドウハスクも含みます。急に戦闘を挑んできたシャドウハスクに対して、ダインは「黒蛇騎士」といっているからです。彼らは非自発的にアビスの怪物になったと考えられます。

※シャドウハスクについては少し疑問点が残ります。「アビスから来た者」と書いてありますし、黒蛇衆の一人が「逆さの不正義」などと言っているから無名都市と関係がありそうにも思えてきます非自発的という点については、「不思議な手紙」が天空への反逆を歌っているものの、これは使徒の手紙であると考えればよく、また、天空への反逆=アビスに手を染めるということではないはずです。コロタールもあの時点ではアビスに手を染めていませんでした。騎士階級と魔術師階級の違いもあるかもしれません(そうすると今度は血染めの騎士の方が違うことになってきます)。

※ここの非自発的というのは非自発的にアビスの怪物となった者の中に黒蛇騎士がいたというだけです。ほかにも、非自発的にアビスの怪物となりかけたと思われる人(神)はキングデシェレトです。キングデシェレトの「自己犠牲」は彼自身がアビスの怪物になりかけたからだと考えられます。

「斬風の剣」「砕岩の斧」と呼ばれるのは、そのうちで身分の高い近衛騎士で、君主の警護に当たっていた騎士たちです。「至真の術」と呼ばれる剣術を扱う。前者として登場したのは、ハールヴダンイングヒルダです。彼らは、「末光の剣」と呼ばれたダインスレイヴの仲間でした。

イングヒルダについてはこの記事参照。
→リンク

③ 獣域ウルブズ

獣域ウェルプ、獣域ハウンド、そして黄金王獣からなる集団。これらは、「黄金」の造物であることがわかっています。

まとめるとこう。

お兄ちゃんは怪物ではないのですが、便宜上ここに入れています。真ん中はカーンルイアと書いてありますが、カーンルイア出身の魔術師も当然いるだろうと考えられます。

今のところ明らかになっていないのはヨコの繋がりです。アビスの魔術師/使徒と獣域ウルブズにどのような関係があったのか?層岩巨淵においては、アビスの他にウェルプも出てくる場面(釘を浄化するところ)がありましたが、直接的な関係はよくわかってないと思います。

そして、空白になっている「?」の部分。以前の記事で、カーンルイアでは積極的にアビスに手を染めようとしたグループとそうでないグループの二つがいたと書きました。そうすると、?の部分は先代国王(+摂政のアルベリヒ家)になりますが、彼らはどこにいったのかという問題が残ります。当時の国王の行方もわかりません。ダインはハールヴダンに民を守るように言いましたが、近衛兵がそれだったら王はダインが一人で守ったのか(あるいは手遅れだった)ということになります。

スメールにおけるアビスの活動

ver3.5までの主なアビスの使徒の活動

エーギルとアンナー、そしてカリベルトに出て来た「運命の使徒」のように、カーンルイア以外にルーツをもつアビスの使徒もいると考えられます。

アビスの使徒・激流

アランナラに見せられた夢の中「凶兆」を告げる者として再登場(3章1幕)。このアビスの使徒・激流(「アビス」の前兆者)はダインがずっと追っていたもので、旅人が層岩巨淵(2章4幕)で倒してしまいました。そのため、これは本当に夢の中の話だと考えられます。夢の中で旅人にリベンジをはたし、精神的勝利?を収めました。

5幕でお兄ちゃんが世界樹に記録されているという事実が判明するように、まさに「凶兆」を示唆するものでありました。

アビスの使徒・紫電

世界任務「ヴィマナ聖典・ディフォ編」、炉心についた謎の装置を止めようとしたところで、いきなり襲い掛かって来たアビスの使徒。

ここのところの記事を前に書いた時、なぜ炉心(「漆黒の力」)が重要であるかについて言葉足らずだったと思います。端的に言うとそれが永久機関だからです。もっと平たく言えばS2機関(エヴァ)です。カーンルイアが手を出した禁忌の知識の一つに、永久機関があると考えられます(「半永久マトリックス」参照)。そして、「運命の織機」の一環である、いわば創邪神計画には、この機関が欠かせません。天理側の神の心が神のS2機関だとしたら、アビス側のS2機関は最古の耕運機の眼(又は遺跡巨像の炉心)だと考えられます

ヴィマナ聖典の後日譚、世界任務「ヴァーナが完治するまで」に出てくる、珍しく名前のついたアビスの魔術師たちです。

全部の名前については言及しませんが、例えばクリームヒルトKrimehild、ゲルノトGernot、グンドマールGundomarなどは『ニーベルンゲンの歌』で聞いた名前。ライン(Rhein)が舞台です。ほかは、『ブルグンド部族法典』に出てくる名前だとか。ちなみにガンダーラというのがいますが、グンダハールGundahar(ブルグンドの王、位411-436)の誤訳だと思います。

ここら辺っぽいブルグンド~フランク王国の名前が出てきたらカーンルイア絡みなのかなくらいの認識をしています。フランク王国のクロタール(コロタール)、カリベルトと繋がります。レインドット(Rhinedottir)もライン絡みですねという話は前に書きました。

「自分たちのものを取り戻したい」といっているように、カーンルイアに起源をもつ使徒なのではないかと考えられます。

アビスの使徒・淵炎

森林の書を終えたあと、かつてのヴァナラーナに現れます。

これについてはヒントが少なく判断が難しいです。数百年前に現れたマラーナの化身についてアビスの使徒がどれほど関わったのかはよくわかっていません。

ジュラバドの遺跡巨像の初期位置などから、かつてのヴァナラーナにおいても遺跡守衛と漆黒の獣の戦いは行われていました。おそらく500年前の災厄で最前線だったのがかつてのヴァナラーナ。ただ、ここで食い止められたかというと実際はそうではなく、ダーリ遺跡やディフ旧窟(ディフは黒い獣の意)も発生源になっていただろうということは前に書きました。

それから時間的に少し経った後、金色のナラヴァルナとアランナラの物語があり、アシュヴァッタの樹の再生(3人のアランナラの犠牲)とマラーナの化身の封印がありました。

アビスの詠唱者がアランナラを潰そうとしているのは彼らがマラーナを消滅させるからだと考えられます。「根源が同じ」というのはおそらくアビスエネルギーのことを言っており、「世界の深層の記憶」とはサルバのことを言っていると考えられます。

サルバSarvaって何のこと?って思うかもしれませんが、サルバ=世界樹と考えられます。理由は単純で、アランムフクンダが金色のナラヴァルナに会いに行くと言っていたからです。お兄ちゃんは死んでいないので、アランムフクンダが還った先は世界樹、つまり、記憶の中の金色のナラヴァルナということになります。

アビスの使徒・落霜

カリベルトで初登場。「罪人」に謁見するための試練を課してきたアビス。これに対して、コロタールは「…なんと完璧な生命体だ。賞賛に値する」といっていました。

アビス教団以前にアビスの使徒がいたことが明らかになりました(層岩巨淵の件からもこれは推測できました)。それで、どういうことだろうと考えなおしたのが今回の記事です。

深罪の深礼者

公式曰く、アビスが「進化」した存在だという。これは、興味深くて複数の元素を使えることを進化と考えているのなら、ファトゥスの魔眼も一つの進化であって、行きつく先は旅人になります。

「統一された文明」の物語

なぜこれらの文明が共通の文明を元にしていたと考えるかというと、共通の文字をもち、(一部で)共通の建築様式を用いてるからです。距離があるこれらの文明に類似性があるならそれは元となった共通の文明があったためと考えられます。それが「統一された文明」です。マジュジについては滅亡からの推測です。

これが何を意味しているのかというと、アビスが古代文字を使うのは、アビスが古代文字の起源という訳ではなく、アビスに古代文字を使う文明がいたということです。

ここから下は全部想像ですが、こんな感じの話をイメージしています。

「統一された文明」においては、凡人天空そして間を繋ぐ天の使い(「使者」「天から舞い降りた使者」「偉大な種族」)がいました。これらが平和に共存していた中、ある日、世界の外から侵入者が来て大戦が起きます。これが天理の降臨だと考えられます(「外から来た者たち」と言われているようにこれは複数)。これにより、天空の支配者の交代が起き、天の使いは追放されて、地上の凡人は罰を受けた(これがおそらく地上にヒルチャールが沢山いる理由)。「偉大な種族」は仙霊などとなる罰を受けました。

一方で、地下にある文明、山の中にある文明などはこの難を逃れた。シャール・フィンドニール、鶴観の古代文明、層岩巨淵の無名遺跡、淵下宮、カーンルイア、マジュジの国など。天理に見つかり次第地上から消されていきました。

フィンドニールは寒天の釘を落とされましたが、この文明に何か落ち度があったように見えません(秘境の探索がありますが、むしろ国難があってから探索に向かったので順番は逆)。鶴観は何も見つかりません(自然消滅の可能性もある)。「統一された文明」の後継者であるがゆえに消されたと考えられます。

この「統一された文明」の生き残りが白夜国とカーンルイアで、前者はその文明を捨て去ることで偽装し、後者は地下深くで復讐のときをうかがっていました。

なぜカーンルイアがアビスで特別視されるのかというと、それは天理に一矢報いたからだと考えられます(「調停者は死に瀕し」・旅人キャラクター詳細)。他のアビスからすれば、カーンルイアがいかにすごいかがわかりますよね。遺跡守衛などもそうですし、彼らは人間のある種の到達点にいました(技術力)。そして、黒蛇騎士、獣域ウルブズなどアビス界の新戦力もいる(軍事力)。そして、アビスの王子様というカリスマ的リーダーアビス教団という組織もありました(組織力)

いわばカーンルイアは「統一された文明」の最後のエリートでした。アビスではこの一派が主導権を握っている。

おわりに

アビスの怪物について、とりあえず自分の中にあった疑問は整理できたと思います。前回の氷アビスについて、コロタールが知らなかった理由などがそうです。ただし、そのときにも書いたようにそれでもなお王家の紋章との類似性に突っ込まなかった点は疑問に残ります。

カーンルイアについては推測が多く、人によって全然違うことが書いてあると思うので面白いと思います。上の考えもまた一つの推測です。

次の花霊と「世界の滅亡」などはここに関連する話だろうと思って記事にしました。

ManQ

原神も3年目となり新しい楽しみ方を探すべくブログを始める。
ストーリーのテキストをじっくり拾って読むのにはまってます。
神話は詳しくないので頑張って調べてます。

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