第3次豊穣戦争

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この記事では第三次豊穣戦争について扱います。まず、豊穣戦争とは何なのか?敵対する「豊穣の忌み者」とは?どのような人物がかかわったのか?、そして、これらの戦争の結果、人々の考えにどのような変化がもたらされたか?について考えます。

ver1.0のネタバレ(メインストーリー、サブ、書籍など)が含まれるので注意してください。

豊穣戦争

まず現在はいつなのかを確定する必要がありますが、およそ星暦8100年頃と考えられます(これより新しい年月について今のところ言及がない)。

豊穣戦争が具体的にいつ起こったというのは定かではありませんが、過去に三度の大きな戦争があったとされています。

第一次豊穣戦争は、直接の言及がないのですが、おそらく「穹桑」と「羅浮」の間で行われた大戦のことだと考えられます。このときに、帝弓(の司命)が建木を折り、穹桑との接続を断ち切りました(星暦3000~4000年頃)。

第二次豊穣戦争については「博識学会は星暦5749年、博学士軍団を第二次豊穣戦争に派遣し、仙舟玉殿を包囲していた豊穣の使令『倏忽(しゅくこつ)』の撃退に協力した」との記述があるのでその頃だと考えられます。

第三次豊穣戦争は、比較的近い時期に起こったと考えられます。『帝弓垂迹説』には直近で帝弓の霊験を観測したときの記録があります。①星暦7900年(ジャダール変星・墨青の悪夢・白骨の指)、②星暦7954年(レーヴァテイン-XⅥ)。そして、③星暦8072年の方壺における豊穣連合軍との戦いです。これが、第三次豊穣戦争(の一つ?)であったと考えられます。

「仙舟方壺は5分の1近くの洞天が光矢の爆撃を受けて破壊された」とありますが、これのとき犠牲になったうちの一人に雨菲(うひ)がいたと考えられます。彼女は野戦病院にいましたが、帝弓の「付加的な傷害」により命を落としてしまいます。

戦場となったのは羅浮「方壺」、PVでは海のイメージがなされています。持明族(龍)と関係がありそうな感じがします。

ここには羅浮の被害しか記述されていませんが、闘艦6万3000あまり、飛行士12万を失うなどかなり悲惨な戦いであったことが伺われます。

「豊穣の民」/「豊穣の忌み者」

神策府の巻物の棚を調べるとこれらの内容についての記述があります。これを読んでおかないと、ストーリーや書籍で分からない部分が出てくると思います。

☆をつけたものが書籍などでよく言及のある「忌み者」です。歳陽については、豊穣の民とは別ではないかと考えられます。

歩離ほり人 ☆

仙舟人で言うところの狐族に対応する種族。力を求めた結果、異なる進化を辿ったとされています。「他の知的種族を奴隷にして改造」とあるように、他の惑星を侵略して「武器牧場」にするなどかなり悪いことをやっている印象を受けます。

視肉

※『孤航時代』…仙舟が不死を求めてさまよっていた時代。
※岱輿、円嶠はいずれも既に滅びてしまった仙舟。

造翼者 ☆

故郷である「穹桑」を復興させるために星核を探しているされています。

※『古国時代』…『孤航時代』よりひとつ前の時代。仙舟にまだ故郷があったと言えた時代のこと。

慧駿 

『蹂躙』というのはこいつのことです。別の箇所に「反物質レギオンによって滅ぼされた文明の多くは、蹂躙やヴォイドレンジャーなど、ゆがんだ姿でレギオンに再び現れる」とあります。これは絶滅大君の能力の一つであると考えられています。

歳陽 ☆

「歳陽」は形のないエネルギー体生物であり、人の感情を吸収して人の意志に影響を与えられるとされています(『帝弓足跡歌』注釈)。別のところでは、人を誘惑し、寄生し、人の自由意志を奪うとされています。

これはウーウーボのような言霊生物(星霊)の一種と考えられます。かなり古い時代からいた生物で、知的生命体の感情を辿り、それを乗っ取る類の生き物。

『奪舎の災い』については不明ですが、おそらく歳陽によってマインド操作が行われて起きた災害ではないかと考えられます。

歳陽との戦争が終わった後、仙舟の民は歳陽の首領「火皇」を封印し、永遠の人生の残りは、仙舟朱明のために動力を提供するという判決を下したとされています(「精霊の炎をとらえ、魔力を封じて舟や車を養わせる」)。

火劫戦争(「建木」を折った戦い)のとき、まだ肉体があったころの帝弓は、自らの肉体と引き換えに朱明に囚われた「火皇」の手を借りたということが書かれています。その後、帝弓は火皇と帝弓は姿を消したとされています(「霧がゆっくりと消えると、精霊と帝弓の姿はなかった」)。

歳陽との戦いの成果の一つが「造化洪炉」とされていて、歳陽からエネルギーを吸収し続けて炉を燃やしているとされています。

関係者(関係ありそうな人も含む)

御空

大切な人の死のように、掌の紙鳶は両翼が折れている。
彼女は戦火の中に跪き、その目に悲しみを映す。

あなたに救われるだけなのなら、私たちの犠牲は…」

砲火が空を赤く染め上げ、蒼穹は依然として宏大。
彼女は空を見上げ、その目に怒りを燃やす。

上の場面はおそらく第三次豊穣戦争です。ここでいう「あなた」というのがおそらく帝弓の司命であると考えられます。闘艦6万3000あまり、飛行士12万という犠牲は軽かったとはいえず、彼女は戦いにおける自分の在り方に疑問を持ち始めたと考えられます。

舵取か…わしに会うたび昔のことは忘れたと言っておるが、本当のところは違うのじゃろうな。(白露)。

皆、御空舵取は引退したと思っている…愛する飛行をやめた彼女が、さらに険しい道を選んだことなど知らずに(景元)。

彼女がどう考え、どのような道を選んだのかはこれからのストーリーで語られると思います。

大毫

地衡司の執行官である彼。かつては景元直属の雲騎軍小隊(精鋭部隊)にいました。その後、戦場での記憶が魔陰の身になるのを早めるといけないので、景元の計らいにより地衡司に異動しました。浄硯はかつて彼に助られて、部隊に入り、そして彼が地衡司に異動になった後もついていきました。

彼が地衡司に来たのが122年前とされているので現在の時点からすると星暦8072年からやや離れています。このことから、第三次豊穣戦争は複数の戦いがあったと考えられます。

彼は未だに戦争の記憶に囚われ、その後遺症に苦しんでいます。

丹枢

丹鼎司の丹士長。しかし、その実は薬王秘伝の「魁首」でした。

生まれつき目の見えない「天欠者」である彼女は、なんとか目が見えるようにならないかと努力します。①「胡蝶の幻境」(狐の幻術)を用いた方法、②代理感覚を誘発する方法(他の五感を利用して疑似的に視覚を作り出す方法)、③取消主義療法(そもそもの欲求をなくしてしまう方法)など様々な方法を試したがうまくいかず、④侵入方式の義眼をつけ、何とか見ることができました。

彼女は義眼のおかげで、「この世の本当の姿と色を見たい」という願いを叶え、目の見えない彼女をずっと支えてくれた親友の雨菲(うひ)をみることができました。しかし、長くは続かず、激しい苦痛を経て元の目の見えない状態に戻ってしまいました。

それから話が一転し、雨菲が「同盟と豊穣の民との3回目の戦争」に軍医として行くことになり、帝弓の司命の神の矢によって命を落としてしまいます。これをきっかけに、彼女は帝弓の不信感を抱くようになります。

彼女は、帝弓への不信と魔陰の身に堕ちた「天欠者」の解剖をした際に「天欠」がなくなっていたという発見から、⑤寿瘟禍祖(薬師)の力を借りる方法を考えるようになりました(『丹枢の日記』)。

『丹枢の日記』の呪詛の言葉はなかなか迫力があるもので、時間があればぜひ読んだ方がいいと思います。

このように、丹枢にとっても第三次豊穣戦争が一つの転機でした。

彦卿?

彼の出自は不明とされているが、第三次豊穣戦争の孤児であったと考えられます。彼が雲騎驍衛に抜擢されたのが星暦8096年とされており、これは、8072年の大戦の24年後です。

「雲騎士と歩離の戦い」という狐太鼓に将軍と孤児の少年の話があるのですが、これが彦卿にかかわりがあるかもしれません。

※狐太鼓…狐族の地方戯曲。太鼓を鳴らしながら歌われる。

「雲騎軍の軍籍文献には、景元がどのようにして少年を見つけ、様々な異論を排除して軍に迎え入れたのかの顛末が記されている。しかし、家系の欄だけは空欄のため彦卿の血脈に関する情報は不明である。」(ストーリー・2)とあるため、血筋にも何やら特別な感じがありそうな気がします。

薬師は悪神なのか?

(博識)学会でも幾度となく善神か悪神かが争われています。

一方で、仙舟では「禍祖」とされており、占いをすることも禁じられています。「長生に堕とす」「不死を求める」ことは不赦十悪とされており、これに反した場合、十王司に逮捕され、極刑もあり得るほど禁じられています。

以上のことから様々なことが考えられます。

仙舟人は長命種とはいえ、魔陰の身という寿命が設けられており、死からは避けられない生き物です。一方で、「豊穣の忌み者」は、不死であるだけではなく、その勢力を拡大する行為を繰り返し行い、宇宙に脅威をバラまいています。

仙舟には豊穣の忌み者を巡狩することが課せられており、それは終わりが見えない戦いです。そうすると、そこには戦いに対してある種の抵抗(厭戦感)も漂っているのではないかと考えられます。

「あなたに救われるだけなのなら、私たちの犠牲は…」という御空の発言も終わりなき戦いの中で仙舟人の在り方について考え直しているように思います。

丹枢は「天欠」についての発見と、親友を喪った経験から帝弓の司命について疑問をもつようになり、帝弓の司命に対して反旗を翻しました。

長命であること自体が、豊穣の恩恵でもありますし、星槎についても豊穣の力を感じます。実際、建木に対して停雲がある種の感動を覚えているように、豊穣に対する人々の捉え方はまちまちです。仙舟人に比べて短命である(寿命300年程度)の狐族からしたら、豊穣の力は魅力的に映るのかもしれません。

こうした矛盾をかかえた仙舟がどう豊穣との折り合いをつけていくのか、ひいては自分たちの星神とどう向き合っていくのか、ver1.1の更新が楽しみです。

色々な運命が動いた第三次豊穣戦争は重要だと思ったので整理しました。

(おまけ)

第三次豊穣戦争では帝弓の神矢によって、洞天の5分の1が壊れたとされています。そして、建木が復活したとなると帝弓の司命は「建木」を攻撃すると考えられます。つまり、今回の事件の外部の協力者の目的の一つは、帝弓の司命に「羅浮」を攻撃させ、その信仰の分断を深めることと考えることもできます。

(おわり)

ManQ

原神も3年目となり新しい楽しみ方を探すべくブログを始める。
ストーリーのテキストをじっくり拾って読むのにはまってます。
神話は詳しくないので頑張って調べてます。

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